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『PUMAから、変わり種のスニーカーをご紹介』 -part2-



ども、火曜日は靴のお話。岸本です。




今夜は前週の火曜日ブログの続編として、変わり種のスニーカーのお話をしたいと思います。


本日新入荷したばかりのピッチピチスニーカーですので、ご覧ください。




それでは早速ご紹介します。

本日ご紹介する靴はこちら。


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『アレキサンダーマックイーン×プーマのエクリュカラーレザースニーカー』です。


先週にもマックイーンプーマのコラボスニーカーをご紹介しましたが、それと比べると一見普通…。

いやいや、そこはコダワリブランド、マックイーンらしいマニアックな工夫が随所に盛り込まれております。

一見普通に見えるのに普通ではないっていうのが、本当のマニアックではないでしょうか。



それではマニアックなディテールに行ってみましょう。



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アイテム名紹介に書きましたが、まず、この靴の特徴はそのレザーカラーです。

一見『白』に見えますが、正確には違うんです。

正確には『エクリュカラー』となります。

この『エクリュ』という色はヨーロッパのそれも高級な靴によく使われている色で、フランス語で『生成りのさらしていない』という意味です。

つまりは、ややベージュがかった綿布のような色を指します。

フランスの展示会に行くと、商品の色決めのためのカラースワッチにホワイトと並んでこのエクリュがある事が多いです。

そもそも、ベージュとグレーなどの中間色に4〜5種類くらいのカラーバリエーション(カーキベージュ、ピンクベージュ、ブラウンベージュなど)を持たせる事がヨーロッパ、特にパリでは多いのですが、微妙な色同士の組み合わせを大切にするカラーコーディネートが主流のパリらしい一面と言えますね。


日本では白やグレーに何種類も幅を持たせるような事は非常に稀で、ハッキリとした違いのある色展開がほとんどで、この微妙トーンまで同系色で幅広く展開するのはヨーロッパらしさと言える部分ですね。

パリの店頭で、ベージュやグレーの幅広い展開には驚かされます。壁一面が色んなトーンの違うベージュで埋め尽くされてる…、なんていうVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)もよく見かけます。


おっと、話が横道にそれて来たので再度スニーカーの話に戻りますが、ホワイトカラーはパキっとしたクリアなカラーでクールな印象を与えますが、エクリュカラーは柔らかい優しい余裕のある雰囲気に見えます。


攻撃的なファッションよりは大人の余裕のあるファッションアイテムと呼べるかもしれませんね。

ホワイトカラーとエクリュカラーを場合によって使い分けるなんて、すでにカラーコーディネートの上級者ですからね。


とにかく、このスニーカーはこのエクリュカラーを使うことで独特な上品さを醸し出し、スポーツ系のホワイトスニーカーとは一線を画している訳です。




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横と正面から見ると爪先がグッとあがった木型であるのが分かります。真っ平らなソールでも爪先を高く設定することで、歩行時に親指で蹴って歩く事がやり易くしている歩行に適した木型です。

見た目だけでなくこういった本格的な履き心地への工夫がしっかり成されているのもマックイーンらしいコダワリ方ですね。



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前回のブログで書いたようにマックイーンプーマのスニーカーはプーマの横ラインが無いものが多いのですが、このスニーカーにはあります。ただ、なぜこのラインを入れるのか入れないのかも明確な意図があると思います。

それは後で話しますが、その入れたラインも通常のプーマスニーカーと違った凝ったものです。

通常は外側からステッチが見える縫い方ですが、このスニーカーはブランドステッチという高級デザイン靴に使われる技法を使って滑らかに作っています。



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カカト部分の写真を見るとかなり未来的な複雑なデザインである事が分かります。

補強目的でつける市革に流線ラインを入れています。そのデザインの延長にプーマラインを入れて未来的な独創的なデザインに仕上げている訳です。プーマラインをこういう使い方で入れてくるのは流石はデザイナーズブランドって感じですね。デザイン意図があればプーマラインも入れる訳です。




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そしてこの靴のもう一つの特徴。

『ソールデザインが凝りすぎている!!』です。(笑)



皆さんもご存知のとおり、足の裏は見えません(笑)

その見えないハズのソール部分に、これでもか!というほど、デザインを入れて来ているですよこの靴。(笑)




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良く見てもらうと分かりますが、ややミドリがかった半透明の樹脂ソールの奥に何柄かは特定出来ませんが、柄が見えます。足裏部分にグラフィックを入れたあとに、ソールを圧着しているんですね。

ちょっとマニアック過ぎて笑ってしまいます。


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爪先部分には恐らくヒョウの爪?をイメージしたプラスチック素材のパーツが…。しかもよく見ると各指?によって爪の大きや凹凸が違うというコダワリ?よう…。

つまりはこの靴自体がプーマのイメージキャラクターのヒョウの足っていう設定…。


そしてカカト裏部分は馬のヒズメ型に滑り止め用の半透明樹脂を埋め込んでいるのですが、その溝もランダムな柄?を施したアーティスティックな仕上がり。こんな仕様の靴、長く色んな靴を見てきましたが、正直見たことありません。


しかも見えない位置にこの手間のかけよう…、凄すぎてちょっと笑ってしまいますよね。

だって店頭に置いてたら誰も気づかないかも知れないんですよ。こんなに力入れてるのに(笑)

これぞ遊び心の極み!!!です。





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後ろ姿もかなり複雑で工程的にもかなり手間のかかるデザイン。全体的にステッチを外に出さないブランドステッチで、滑らかかつ高級感ある仕上がりに。


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クオーターライニング(カカト部分の内側に貼る革)もかなり柔らかい高級素材を使って履き心地面への配慮もハイブランド靴並み!! 

靴紐の先端部分にも金具を使用して雰囲気もバッチリ!!!

細部まで一切手抜きが無い!!!これがマックイーンのコダワリ方です!!





普通のスニーカーでは物足りないと思っていた方、ワンランク上のコーディネートを目指す方、このスニーカーをぜひ足元にどうでしょうか?








今夜はここまで。

以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。











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