『タッセルローファーという靴。』

火曜日は靴のお話。岸本です。




さて、今夜はとある定番型の靴のお話を詳しくしようかなと思います。

歴史も絡む割と説明的な話なので、興味のない方はサラリと写真だけご覧ください。(笑)



では今夜ご説明する靴はこちら。



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『タッセルローファー』。


を今夜は取り上げてみようと思います。

靴を説明する上でまず大切なのは起源がどこの国でどういった意図で最初に作られたかです。

なぜなら、製法や形などにその製作意図がハッキリと表れており、それがイコールその靴の持ち味といえるからです。
起源となる国によって、その国のファッションや靴への意識、民族性や食生活に基づいた使用する革質の違いなども色濃くその靴に出てきます。


その観点から見るとタッセルローファーの起源は1948年のアメリカです。

案外歴史も浅く、アメリカ発祥という見た目からは意外と思われる(ヨーロッパの歴史ある形かと思いきや…)経歴の持ち主です。


そもそもタッセルとは甲部分についた『房飾り』のことですが、元々はヨーロッパの宮廷内のカーテンや衣装装飾に用いられていたものを靴に転用したのが始まりとされています。つまり宮廷内での室内履きの靴などにかなり昔から取り入れられていました。その後兵士用のブーツに転用されたりとヨーロッパでもタッセル付きの靴は色々とありました。ただ、そのほとんどが紐靴だったのです。


そんな歴史あるタッセル紐靴からローファーが誕生したエピソードは割と近代的です。

ハリウッド俳優のポールルーカス氏がイギリス国王のエドワード8世が履いていたタッセル紐靴に憧れて、イギリスで購入した同タイプの靴を持ち帰り、いきつけのニューヨークの靴店で同じような靴の製造を依頼。ところが上がってきた靴はポール氏の足に全くあわず、その後『デザイン性を損なわずにより履きやすく作って』とビバリーヒルズとニューヨークの違う靴屋に片足ずつ預けてオーダー。その後オーダーを受けた靴店は奇跡的にどちらも同じ靴メーカーに作成を依頼。

結局世界初のタッセルローファーはそのメーカーによって作成されました。


そのメーカーとは有名なアメリカのブランド…。


『オールデン』なんです。


つまりはタッセルローファーとはヨーロッパ貴族の靴に憧れたアメリカ人がアメリカの高級靴メーカーに発注して作ったアメリカのトラッドシューズだった訳です。


その後1957年にアメリカントラッドの代表格であるブルックスブラザーズがタッセルローファーを作成してアメリカ東海岸で大ブレイク!学生時代をコインローファーを履いて過ごして慣れ親しんできた人々が、ビジネスユースでもローファーを履きたいと愛用したのがブレイクの理由です。靴紐のフォーマルさとローファーの軽快さがこの靴の最大の特徴であり、特に頭脳明晰でシャープな印象をもった職業である弁護士に人気沸騰となった靴です。スピーディーに問題解決するイメージとこの靴のもつ印象がマッチした結果かも知れないですね。


その特性上、ON、OFF兼用に履ける靴と言えますので、仕事でスーツやジャケットに合わせて、休みの日はデニムに合わせる…。

その汎用性の高さでアメリカで絶大な人気を誇り、今やヨーロッパ諸国や日本でもよく見かけるデザインとなった靴です。


いまとなっては世界各国で色んな仕様が存在しますが、アメトラを代表する仕様は東海外の雨や雪に強いレザーを使った丈夫な造りの物と言えるでしょう。




さて、起源の説明はこの辺にして、それぞれのタッセルを見ていきましょうか。


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『ポロラルフローレンのブローギングタッセル』 です。

ウイングタッセルとも呼ばれるこの仕様は、アメトラの定番です。ブルックスの流れを汲むブランドが作るアメリカ伝統の一足。間違いないでしょう! これぞON、OFF靴!と言える一足です。ラルフローレンの靴の中でもメイドインイタリーのハイクオリティーシリーズなのでタッセルローファーをまだ持ってない方にはかなりオススメの一足です!!



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『コールハーンのガラスレザーモカ縫いタッセル。』

これまたアメリカを代表するブランドのつくるこれぞアメリカントラッド!!!といえる一足。アメリカでオールデンのコードバンが流行した際に、その光沢感は真似ながらより安価で気遣いなくデイリーユースできるようにと考案されたガラスレザーを使用。ガラスレザーをローファーに使うのはまさにアメリカの靴の歴史。耐水性も高くこれぞ西海岸といえる一足。ボルドーカラーもグレーやネイビーのジャケットやスーツに合わせて使われていたアメトラの定番カラーで◎。



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『コールハーンのイタリアンメイドモカ縫いタッセル。』

これもコールハーンの一足ですが、製法や木型はアメリカながら、製造をイタリア工場に委託してカーフスキンを使用した高級シリーズの一足。丈夫で固い履き心地のアメリカローファーとちがい、素足でも履ける造りのイタリアン仕様。快適な履き心地を求める人はこちら。アメリカの伝統を守りつつもヨーロッパな履き心地で履ける2度おいしい?靴。




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『ブラスブーツのセミブローギング2トーンタッセル。』

アメリカのメーカーながらも製造はイタリアで行っているブランドの一足。白黒のコンビネーションの白部分は鹿革を用いて柔らかく、黒い部分はカーフを使用して張り感と耐久性をしっかりと保った気の利いた一足です。ブローギングやメダリオン飾りなど遊び心あるOFF仕様のタッセルローファーです。



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『ブラスブーツのガラスレザーUチップブローギングタッセル。』

こちらも上と同じくイタリアンメイドの一足。しかしガラスレザーを使った仕様は本格派のアメリカン!!Uチップにブローギングを施した、中々面白い一足。このように色んな飾り付けやTIPのデザインが存在するのもアメリカでの人気のロングランぶりを表わしていますね。こちらはビジネス使用OK!!です。




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『ピエールカルダンのヌバック×カーフタッセル。』

同じタッセルローファーでもフランスブランドがつくるとこうなります。アメリカ発祥のタッセルローファーの固さはなく、かなり独自性の強い曲線的なデザイン。カーフをベースとした柔らかい履き心地があります。アメリカンローファーの定番カラーのひとつであるボルドーもヌバックとカーフの組み合わせによってかなりスタイリッシュな表情に。
このように国によってかなり特性が出るのも面白いですね。








さてさて、色々書いて見ましたが、ヨーロッパの貴族系ドレスシューズをデザインソースにアメリカブランドが手がけたという起源をもつ独特な靴。それがタッセルローファーです。そういった意味ではアメリカンカジュアルからヨーロッパドレススタイルまで幅広く使えるのではないでしょうか?


あくまでもアメリカファッションがベースになっている中でヨーロッパ的なキレイめのデザインを持っているので、いままでヨーロッパ靴しか履いてない方で、アメカジが苦手だという方もこのタイプなら、抵抗なく取り入れられてしかもアメリカ靴を体験できると思われますので、一度お試しあれ!!



いずれもかなりお求めやすい価格で出ておりますので、そういった意味でも気軽に取り入れてみて下さい!!





それでは今夜はここまで。


以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました!!!









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