『最高のウィングチップを2足』

ども、土曜日あらため、金曜日の靴のお話。岸本です。



今夜はひ本日入荷したてのホヤホヤシューズ?の中から岸本的に「こりゃあ最高やな」というウィングチップの靴を2足ほど、ご紹介したいと思います。


なにが最高かというと、それは「ソールが最高!」ということ。


再三当ブログで書いて来ましたが、岸本の持論では『履き心地の良い靴は長年愛用して満足度も高い』というのがあるんですが、その履き心地に一番ダイレクトに関係してくるのがインソール、アウトソールの素材と形なんです。


今回ご紹介の2足はまさにそのソールの面で最高!と呼べる靴たちです。

しかもそういったソールは比較的スニーカーなどのカジュアルシューズに使用されることがほとんどで、ドレス系のレザーシューズにはあまり使用されることはありません。


つまり今回オススメの2足は綺麗めのレザーシューズでありながらも、ソールは最新の素材を使用した正にええとこ取りシューズなのです。



それでは前置きはこのくらいにして今回ご紹介の靴はこの2足!!






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『COOPのエクストラライトソールウィングチップ』 と



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『MIU MIUのゴルフ仕様インジェクション式ウィングチップ』 です。






2足とも素晴らしく歩きやすいインソール、アウトソールを持ったかなり優秀なキレイめシューズです。


それではそれぞれを詳しく見てみましょう。





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「COOP」とはバーニーズニューヨークのオリジナルブランドの名称ですが、ここんちの靴はかなり実用的かつ雨や雪の多いニューヨーク仕様で耐久性もあり、それでいて製造はヨーロッパのしっかりと伝統ある工房に依頼していることが多く、コストパフォーマンスに優れたハイクオリティーシューズと呼べるブランドです。この靴もイタリアメイドで、プラダと同じような樹脂コーティング塗料を使って耐水性をあげている点も評価が高いです。

天候を気にしすぎて履くのをためらい過ぎて履く機会が少ない靴より、デイリーユースの靴の方が個人的には良い靴なのではないかと思います。




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非常にオーソドックスな木型とベーシックなブローギングのウィングチップですが、ソールは厚底でネイビーカラーの横線が入っていて、スポーティーなテイストも混じった中々面白い靴ですね。COOPはこういった「いままでありそうで無かった靴」を作るのが上手く、やり過ぎないあくまでもベーシックな中での遊び心があって大人になっても履けるものが多いのでいいですね。



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ロウ引きしたシューレースをつかっているのも◎。耐水性、耐久性、そして雰囲気がぐっと引き締まる…。ディテールにも手抜きがないのがさすがはイタリアのレベルの高い工房をつかってるだけありますね。



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内側にもしっかりと高級な豚革使用で、素足履きもOK!!! 内部のレザーに何を使うかは製造国の特質がかなり出る部分です。くわしく国別の傾向を知りたい方はぜひ店頭にて岸本まで。

しっかりとメイドインイタリーの刻印入り。




そしていよいよ本日の核心部分のソールのお話。



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ここ近年、ヨーロッパで新発明扱いで色んなブランドに使用されているXL(エクストラライト)ソール。もはやこのソールを使うこと自体が本当の意味のヨーロッパトレンドといえるくらいの革命的なソール。

とにかくその名のとおり異常な軽さとクッション性能をもったソールで、かなり大規模な工場でなければ作成できない構造のソールです。内部構造の話もしたいのですが、それはまたご興味がある方は店頭で。

ぜひ一度、騙されたとおもって一度履いて見てほしいソールなんです!! 

このソールが発明されたバックボーンには実はヨーロッパの不景気や社会問題が関係しており…。

まあ、そのへんも店頭で。(笑)


スニーカーのアメリカに対して、このソールはレザーソールブランドがレザーシューズに搭載することが多く、まさにヨーロッパ的なトレンドソールといえます。



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エクストラライトソールはとにかくストレスのない履き心地が最大の長所ですが、もちろん欠点もあります。それは擦り減るスピードがやや早いこと。

岸本は約8年前にこのソールがカンペール社からデビューしたときから愛用しておりますが、やはりカカトが擦り減ってくる…。

しかしこの靴はやはり最近のモデルだけあってその欠点を補う工夫がされているんです。

写真をみてネイビーの線がカカト部分にかけて細くなっているのが分かると思います。これはデザインではなく実は黒のソール部分のカカトを元々カットして削っているんです。

これによってカカトの角度ができて、擦り減りが抑えられるんです!! 最近のアウトソールはこのカカトのみ削る技法がかなり使われていることが多いです。 「どうせ削れるなら、最初からバランスよく削ってしまえ!!」という逆転発想で他ました結果、擦り減りをかなり抑えることになったと。

靴の進歩はソールの進歩といっていいかもしれません。

2000年代の靴の特徴はともし質問されたら、僕は即答で 「ストレスのないソール」と答えるでしょう。



そういった意味で、「現在(いま)の靴」と呼べる一足ですので、岸本はこの靴大好きなんです。古い物も良いですが、ファッションである以上はやはり 「いま」 が大切だと岸本は思うのです。


これは本当の意味でのトレンド靴です。









さて、続いてMIUMIUの詳細を。


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先に話した2000年代の靴の傾向。それを先駆けて90年代にすでに行ったブランドが2つあります。


それは 「カンペール」 と 「プラダ」 です。

本当は他にもあると思いますが、岸本がリアルタイムでその当時感じたのは、この2社が最初に革新的なソールを積んだ靴を作ったこと。

あとのブランドはそれに追従したに過ぎないと個人的に思う訳です。

先ほどのエクストラライトソールの前身となるソールをカンペールは「ビックフット」というシリーズに搭載して、ビックボリュームなソールなのに軽すぎるソールでストレスを無くしました。そして同時期に「ペロータス」と呼ばれるボーリングシューズを模した靴にイボイボの樹脂ソールを搭載したモデル発表。この2型は世界的に大ブレーク!!この理由はカンペールの革新的なデザインと思われていますが、実は違うんです。

革新的だったのはソールの開発でした。それまではエスパドリーユを主軸においていたスペインの地元メーカーだったのが、ソールの開発に時間とお金をかけたことで、結果的にデザイン的にも他にないものに仕上がっただけです。

ストレスを無くすための発想とデザインがファッション層だけでなく、高年齢のユーザーにも絶賛されたワケです。


「履きやすくて、オヤジ臭くない!!」 と。



そして、その動きにいち早く反応して、ペロータスシリーズと同じ樹脂系ソールを使用して、ドレスアップレザーシューズにそれを搭載してきたのが 「PRADA」 なんです。 当ブログの初期にプラダのそのファーストシリーズのことも書いておりますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。



話しが脱線しましたが、MIU MIUはそのPRADAの姉妹ブランドです。PRADAがドレスアップイメージなのに対してMIUMIUはカジュアルイメージ。

今回ご紹介の靴もオフの日に履く仕様のウィングチップと言えます。ただし、オンの時に履くことも可能な。(笑)


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上からみると普通ぽくみえますが、横と真正面から見るとかなり甲高で、指先にかけて急激に平べったくなった特殊な木型であることが分かります。コバの張らせ方も独特のバランスで、男っぽく無骨なうようにも、やや繊細なようにも見える非常にミウッチャらしいデザインですね。



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このあたりがやはりプラダとミュウミュウの違いかと。まず内羽根式でドレス仕様かと思わせておいて上2段はホールではなくDリングを使用しています。これは主には登山靴や高所作業などのワークブーツに使用されるディテールで、紐を結んだ後にしっかりとロックされて紐が緩みにくくするためのパーツです。このディテールが入るということは基本的にアウトドア的な要素をイメージしていると仮定できるワケです。

そしてその半々仕様の靴に紐を通すと内羽根式の途中からクロスしたラップ式の紐の通しになるという紐もデザインの一部となった独特な雰囲気に仕上がってます。

このへんのデザイニングはプラダの靴では良く見ますが、何度かいったようにおそらくミウッチャプラダはかなりの靴好きで、かなりの靴知識のある人だと岸本は推測しております。


そして、いよいよソールの話。


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芝生を意識したスパイクに近いソールデザイン。カカト部分にも滑り止めの溝が多数入っており、この靴の仕様は芝生の上で履く…。ズバリと予測すると「ゴルフ」などの芝生の上で嗜むスポーツのときにも履ける靴…。と予想できるのです。

このソールの素材はカンペールのペロータスシリーズと同じ樹脂ソールで、耐久性、クッション性にも富んだ素晴らしいソールです。


そしてこれをなぜにゴルフ用と読んだかというと…。




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このソールのカカト部分のデザインと、この製法がインジェクション製法であること。


一見するとただのデザインかと思うこのコバの曲線と傾斜…。 これは泥や芝などが勝手に落ちてくれる仕様だと岸本は思ったワケです。

そして、水や泥が靴内部に侵入してこないためのインジェクション方式…。


80%の確率で、これは金持ちがゴルフに行く時にも履くことを考えたオフの日靴だ!!!!(へんなテンションで申し訳ございません。笑) 

インジェクション方式とこの樹脂ソールの組み合わせはプラダの十八番。

インジェクション式は屈伸運動などで靴が曲がることでよくおこるソールの剥がれなどを極力なくす意味もあって開発された製法でおもにスポーツスニーカーやアウトドアブーツなどに採用されたのが最初の製法です。

なのでもちろん機能性はバッチリ!!!

インジェクション方式も90年代の靴シーンを代表するまさに発明と呼べる進化なので、この靴もヨーロピアントレンドと呼べる一足です。

インジェクション方式ってなんぞえ? という方はぜひ店頭にて。




2000年以降、靴メーカーはデザインの新しさよりも人間のストレスを軽減することが新しいデザインであると方向を変えて来ました。2015年現在、ハイブランドを含めたファッション靴のシーンもそっちに移行しております。お洒落で気分よく一日が終われる靴…。


最新技術の入った、2000年代の靴。



ぜひ堪能してみてください。








それでは今夜はこれまで。

以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。









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