『Martin Margielaという靴』

ども、火曜日は靴のお話。岸本です。



本日はアパレルや美容業界の人間に絶大な人気を誇るブランドの靴を詳しくご紹介したいと思います。

個人的にもこのブランド初期の作品をフランス買い付けの際によく買っていた時期があった靴で、いまや超人気で、古着業界でもかなりの高値で取り引きされているブランドです。


そんなブランドの靴についてメンズ、レディース交えてお話ししていきたいと思います。



今夜お話しするブランドはこちら。





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『メゾン マルタンマルジェラ』です。



ファッション好きの方なら最早知らぬ者はいないと言えるくらい超メジャーになったブランドですが、実はデビュー当初パリコレでの注目度とは反比例してヨーロッパではそんなに売れてないブランドだったのです。その当時一番売れていたのが、実は日本。デザイナーズの変形アイテムがブレイクしていた80年代後半から90年代初期の日本のファッションシーンで人気がでて、なんと世界初の旗艦店が東京の恵比寿の古民家を改築したショップだったことがいかに日本で人気があったか、そしてパリではマイナーブランドだったかを物語っています。

デビュー当時にマルジェラ買おうと思ったら、フランスやイタリアではセレクトショップが2、3型だけ展開してる程度で、恵比寿のショップがフルラインナップで一番アイテムが多かったんですよ。(笑)なんか面白いですよね。
パリコレでの地位を絶対的なものにして、ヨーロッパでも人気のでた現在でも、日本の売り上げは圧倒的らしいです。

まあ、そんな昔話はさておき、そろそろ具体的にここんちの靴の傾向を見ていきましょうか。




今回は靴単体というよりはこのブランドの特質をメンズとレディースから一足ずつピックアップしてお話ししていきますね。


それではどうぞ。



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今回はマルジェラらしさの詰まったこの2足を基にお話しを進めていきたいと思います。

「ストレートチップダメージ加工レザーシューズ」と「パンチングレザーパンプス」の2足です。




まずマルジェラの靴を話すときに外せないのが素材のことですね。


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マルジェラの靴の傾向として一番多いのが、「特殊な加工を施した素材を使っている」ことです。

このブランドの靴はオーソドックスな革をそのまま使っていることはほとんどないんです。一見普通に見えても、実は羊やヤギやラクダの革つかってたり、特殊な塗料を塗りこんでいたりと、かなりプロからみてもマニアックな素材使いなんです。

ブランドとしては哲学的なテーマ性の作品が多いので、そのコンセプトを素材感で表してくる傾向が強いんです。


マルジェラの靴が高級なのはまずはその精神性の入ったデザインとそして素材費用だと考えられます。


このストレートチップに使われている素材もいったん蝋を混ぜ込んだ特殊染料で表面塗装しておいて、ヤスリがけしてダメージ風加工を手作業で入れてる手間のかかり過ぎる素材。

パンプスのほうも写真では黒と間違えてしまうくらいの深いグリーンに染色しており、さらに超細かいパンチングを入れて、まるで生地のように見える独特な素材感を出しています。

このように他では見られない色や素材感を作り込んで、コンセプトを表現してくるのがマルジェラ流ですね。




そして続いての傾向は…。




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比較的まるみのある木型を使うことが多いこと、そして素材にこだわった上で、シンプルなデザインや、ベーシック&クラシックな形を作ってくることが多いことですね。

マルジェラはトゥ部分に丸みのある木型を基本型としています。定番化したモデルはほぼ丸みのある木型です。おそらくミリタリーやワークウェアに造形の基を置いたデザインが服、靴ともに多いですから、自然と指先の動きやすいややドイツよりのつま先に指の動ける余裕ある形が多くなっているのではと推測します。

先に話したように素材に圧倒的な存在感があるなかで、形はかなりシンプルなものが多いのが特徴で、このへんはベルギー生まれのデザイナーが立ち上げ、フランスブランドとして世に出ている点が色濃くでていますね。

パリで人気の靴は形が派手で凝ったものよりはシンプルで造形美のある洗練されたものが多いのですが、そこにベルギーのアントワープ特有の素材感が足されたような感じとでも言いましょうか。


形が凝り過ぎていないので、割と色んなコーディネートに合わせ易く、飽きもこないデザインが多い。

これも人気が長く続いている理由ですね。

上のストレートチップも内羽根式の非常にベーシックな形ですよね。軍靴に見られるような幅広トゥもここんちらしいです。


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シンプルな上で個性的かつ先鋭的。 これぞマルジェラ流と言えるパンプス。オープントゥのデザイン、ヒールの太さと流線美はもちろんのこと、大胆に靴の側面をカットしたデザイン。ここに脚が入ると非常にシンプルで洗練された見た目になり、綺麗に見せてくれます。このへんの微妙なデザインバランスは非常にパリらしいですね。





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マルジェラらしさといえばやはりコレ!!

各カテゴリーにナンバリングしてそれをタグ化。上のブランドロゴにもなった数字の羅列が商品についています。ちなみに靴はメンズ、レディースともに合わせて22番。インソールをわざわざ白レザーにして(マルジェラはタグに白布をつかうのがアイデンティティになっているため)そこにナンバータグを刻印。22番に○マーク入り。レザーソールにも同じく刻印入り。いずれも見えない部分に入れてくるのが知的デザインのパリらしさ。

ちなみにブランドデビュー当初はナンバータグは無く、白布を縫い付けただけのタグでした。




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そしてもう一つのファンを虜にするディテールがこちら。 カカト部分にハンドステッチで白糸が入れられています。マルジェラの靴には基本的に後ろにこのステッチがあるんですが、これもデビュー当初から服のタグを止めるステッチをわざと背面に出すという斬新なアイディアを使っていたものを靴にも応用したもの。

簡単でシンプルなアイディアですが、いまや服でも靴でもカバンや帽子でも、後ろに白のステッチが入っていると 「あっ!マルジェラや!お洒落~~~!!」 となるほどのアイコンになりました。

ファッション好きの憧れの白ステッチとでもいいましょうか。



ブランド創生期に反戦の意味で軍靴を真っ白に塗ったり、白だけのコレクションを展開したり、平和をイメージした「白」はここんちのアイデンティティと呼べる色なのです。



見た目的にもこのステッチがあるのと無いのとでは雰囲気に圧倒的な違いがでるので、本物のデザインアイディアと呼べる凄い点ですよね。元グラフィックデザイン経験ある岸本もこれは凄いな~と感心したディテールです。本物は何年経っても腐らない!





マルジェラの靴は、靴の製法などの観点ではそこまで凝った造りとはいえません。

ただ、圧倒的なデザイン力と、素材が醸し出す世界観は他にはない魅力があります。それだけにかなり贅沢で、まさに「これぞファッションの真髄」 と呼べるアイテムではないかと思います。

靴というよりは芸術品と言った方がいいかもしれませんね。






そんな哲学的芸術靴が欲しいという方は、間違いなく選ぶべきブランドでしょう。

「造りは大したことないし、値段も高いな~~~」

とか文句いいながらもなぜかプロも買っちゃう(笑)、そんな素晴らしいデザイン靴、それがマルジェラです。




そして使ってみると他のデザイナーズブランドより圧倒的に色んなコーディネートに合う。
それこそ古着のビンテージ服なんかとも相性バッチリなんです。おそらく素材にビンテージに通ずる存在感があるためだと思いますが、本当に使ってて不思議といろんな恰好に合う…。そして履くだけでお洒落に見える…。



そんな靴を一度足元に入れて見てはいかがかと。










さてさて今夜はここまで。
以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。






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