YUKETENのコダワリすぎるサンプルたち…第3話

20131119y12.jpg


なんとかユケテンサンプルのお話も最終話…。岸本です。



先のブログでユケテンがいかにマニアックなコダワリあるブランドであるか、どんなブランドなのかは何となくわかっていただけたのではと思います。



本日もそのコダワリ満載のサンプルをご紹介していきますね。


では、早速ご紹介。


最後にご紹介するのはこちら。

20131119y13.jpg

「内羽経根式フルブローギングワークブーツ」です。


ストレートチップの別名がセミブローギングと言いましたが、フルブローギングとはいわゆるウィングチップの英国名です。

ブローギングについてはまたの機会に詳しく説明していきますが、簡単にいうと装飾飾りのことを指す言葉です。

フルブローギングは庭園を散歩したりするさいに履くカントリーブーツなどに多くみれらるデザインで、カジュアル色の強いタイプといえる形です。


特に茶系統のフルブローギングシューズはアウトドアスタイルやデニムなどのカジュアルウェアにも相性良いもので、ワーク系ブーツにも良く採用されているものでもあります。


「じゃあ、このブーツは普通なんじゃないの?」というかた。


答えは「No!!!」です。


では、どんな「普通じゃない部分」が隠れているのでしょうか?

解説していきますね。





まず、このモデルが他の靴と一線を画しているのがこの部分。



20131119y14.jpg

20131119y24.jpg


この写真とさらに上のダークブラウンのモデルの写真をみていただきたいのですが、遠目からみているのにやたらとコバ部分の白いステッチが目立ちませんか?


このモデルは簡単にいうと「ブラウンカラーをクリアイメージに仕上げたモデル」なのです。


クリアカラーと呼ばれるものにはブラック、ホワイト、ブルー、レッドなどがあり、おもにドレス・モード色の強いカラーとされています。

それと対比してアースカラーと呼ばれるブラウン系、カーキ系のカラーは主にカジュアルなイメージとなります。


靴の世界、特にメンズ革靴の世界では伝統を重んじた保守的なカラー展開が多く、「黒はトラッドでシャープ、ブラウンはカジュアルで温かみがある」という定説を守った靴がほとんどなんです。


そのため、ブラウンカラーを使用した際はあまりシャープなイメージのディティールは使われないんです。


その茶系のブーツに白のステッチを2本針縫いして目立つように仕上げているのが、今回のサンプルの最大の特徴です。

ヨーロッパ、特にフランスではネイビーカラーやブラックカラーの靴のステッチを白にして、マリーンテイストに仕上げた靴が大人気です。


このユケテンはあくまでもワーク・カジュアルなデザイン&カラーを採用しつつ、ステッチングによってクリアーかつフレンチな要素を盛り込んできたモデルなのです。


これも先に書いてきたユケテンの「アメリカンワークアイデンティティを守りながらのヨーロッパ進出」を象徴したディテールだと思います。




ブラウンワークカラーを綺麗めの印象に仕上げる…。


最近のユケテンの十八番であり、他にはない唯一無二のスタイルだといえますね。


20131119y20.jpg

白ステッチを目立たせるためにコバの中央に縫い位置をとっています。通常は強度のためにもっと内側にステッチを入れ込むのですが、これは独特の縫い位置ですね。

そして、よく写真をみてもらえばわかりますが、他のユケテンサンプルと違ったコダワリディテールがあります。

コバ部分に凹凸があるのがわかりますでしょうか?

これは溝一本、一本を手作業によるコテによって作っていった飾りであり、同時にステッチが緩むことを防止した工夫でもあります。白ステッチを目立たせるための2本縫いのステッチと相まって、強度的にも素晴らしい仕上がりです。

このコテ飾りが入ることで、エレガントな高級靴の様相を持ってきますので、これ自体がもはや普通のワークブーツとは呼べない部分といえます。




20131119y21.jpg

そして、もうひとつの大きな特徴は「内羽根式」であること。

羽根についてもまた後日機会があれば書きますが、紐とおしの部分のパーツが一番内側にあり、紐をきっちりと縛った状態でそのパーツ同士がぴったりと合わさっているデザインを指します。

紐の開け閉め調整をするためにつくれらたデザインではなく、スッキリとした印象を与えるためにつくられたモデルで、歴史的にも室内や、パーティーの時などに履かれた靴に起源をもった形で、フォーマル・ドレス色の非常に強い形ともいえるのです。


本来ワークブーツとはその名のとおり仕事での使用や歩きやすさを大事にしているモデルで、紐の締め付け調整ができるのが大切なため、外羽根と呼ばれる形が使われるのがほとんどなのです。



つまりはこのユケテンは見た目や飾りはワークブーツ仕様ながらも、要所要所にドレスの要素が詰まった靴と呼べるのです。



おそらく、これもヨーロッパで人気あるドレス靴をイメージしてのことですが、あくまでもアメリカワーク色をベースにしているのが凄いんです。



しかも、こんなワーク目線のコダワリも。


20131119y22.jpg


内羽根式は本来ヒモは飾りに近いくらい機能をはたさないものですが、本来のワークとしてはそれでは困りますよね。


よって、甲部分のフィット感の調整用にベルトストラップをつけているのです!!

しかもブローギング120%いれた形で!!!



「ワークの機能はしっかりと残すぞ!!でもあくまでも綺麗やぞ!!」



まさにユケテンデザイナーの意図が詰まったこだわりのディティールですよね。


わざわざワークに機能的にあわない内羽根にしといて、補助のためにベルトつけるなんて…。

あまりにも回りくどく、面倒くさいことを平気でやってる…。




これ、何人の人が「普通のデザインじゃない!!」って解ってくれるの…?



いやホンマに凄いですわ!!脱帽ですね。








20131119y18.jpg

20131119y19.jpg


横と後ろのデザインも独特。

波打たせたブローギングライン。途中でとめた踵のレザー飾り…。

ヨーロッパを意識しているなと思わされる後ろ姿へのコダワリ…。凄いです。






20131119y25.jpg


内側の素材も通常のユケテンモデルよりやや薄く柔らかく改良されたワックスレザーを使用して履き心地、肌さわりを良くしています。この辺も履き心地のソフトさにこだわるラテン民族を意識していると思われるディテールですね。でもあくまでも革はLLビーン仕様のアメリカンレザー。




20131119y23.jpg

そして、極めつけはこのソール。

ビブラム社の最新の軽量ソールを搭載。

クッション性も最高で、凹凸をほとんどつけていないウェッジ系ソールによって体重を全面で支えてくれるので、履いていて本当に「楽」なソール。

いまヨーロッパでは足のストレスを解放してくれる靴が良い靴であるという風習が広まっていますが、このソール選びもアメリカンワークでありつつも、履き心地にも軽快でノンストレスな細心の配慮が詰まったヨーロッパ市場を見据えた部分といえます。








とまあ、3話にわたって、ユケテンが如何に他にないことをしているのか。そしてアメリカブランドとして世界進出を目指しているかは少しは伝わったと思います。



ただ、そんな大それたことじゃなく、単純に「こんなカジュアルにもドレスにもつかえるワークスタイルなんて今までなかった」ということ。それを伝えたかったんです。





長々と書いてきましたが、あとは論より証拠。



こんなハイクオリティーな靴を新品で試せる機会はそうないですから、実物をぜひ試着してみてくださいませ。






一番この靴たちの凄さが解ると思いますので。








本日もご静聴ありがとうございました!!











お問い合わせはお気軽にどうぞ



お問い合わせ先
【 TAU 】
06-6225-7460


☆ホームページもぜひご覧下さい。
↓↓↓
TAU HP






コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

TAU

Author:TAU
〒530-0015
大阪市北区中崎西2-5-18
クリエテ梅田ビル3F

TEL/FAX 06-6225-7460

STORE HOURS
12:00~20:00

USED SELECT SHOP「TAU」のブログです。






『TAU Online Store』
▲ Please CLICK!!





『TAU HOMEPAGE』
▲ Please CLICK!!





★ホームページ、オンラインストアも合わせてご覧ください。


検索フォーム
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
カウンター