YUKETENのコダワリすぎるサンプルたち…第2話

ども、先日のユケテン第一話に続くお話…。岸本です。


この前のブログでユケテンデザイナーがいかに細かい部分までこだわってサンプルをつくるかはなんとなく伝わったのではないかと思います。

第2話では、もちろんユケテンらしいコダワリの細部の話はもちろん、ユケテンの靴全般に採用されている製法のお話などもしていきたいなと思いますので、お付き合いお願い致します。


では、さっそく行きましょうか。


第2話でのご紹介はこちらのサンプル。


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「ユケテンのプレーントゥシューズ」です。


まずは細部の話を始める前にユケテンの靴のほとんどに採用されている製法のお話を。


「ブラックラピッド製法」という製法です。


グットイヤーウェルト製法や、マッケイ製法などは比較的よく聞くと思いますが、ブラックラピッド製法はそんなに聞き慣れないかもしれませんね。


簡単にいうと「グットイヤーとマッケイの良い部分を合わせ持った製法」といえます。


ここで各製法の長所と短所を軽くのべますと…。


「グットイヤーウェルト製法」はまず、「丈夫な作りで型くずれしにくく、雨などにも強い、オールソールの交換可能回数が多く、手入れして長い年数履ける」その反面「ソールの返しなどが固く、足に馴染むまでにかなりの時間を要する、パーツ数が多いため重くなる、ウェルトを使うことにより、デザインに制限ができて堅苦しい印象になりやすい」。


「マッケイ製法」は 「軽量で、柔らかい履き心地で足に馴染むのに時間がかからない、デザインの自由度が高く色々な形が作りやすくオシャレなものが多い」その反面「雨に弱く、型崩れを起こしやすいため、ヘビーユースすると長年もたない、ソール交換するとフィット感がかわり、交換可能回数も1、2回が限界」。


となります。


その両面を併せ持った「ブラックラピッド製法」は 「丈夫で雨にも強く、グットイヤーに比べると軽量でソールの返しも良く、足に馴染むスピードも速いので、楽に履ける」のです。


そもそも、グットイヤー製法はイギリス人などのゲルマン系民族に人気の製法で、マッケイ製法は、フランス、イタリアなどのラテン系民族に人気の製法です。

まじめなゲルマン系民族は「長く一足を愛する」ラテン系民族は「あくまで見た目と楽な履き心地」を靴に求めている傾向が強いので当然といえば当然。


そして、ファッションに対する考え方も「利便性と実使用性」を大事にするゲルマン民族と、「衣装性」を大事にするラテン民族という感じです。


されに食生活を考えるとゲルマン系は成牛(大人になった牛)の料理が多く、ラテン系は仔牛料理が多かったため、柔らかく薄い革はラテン系の靴に多くつかわれ、天候的にも雨や雪の多い土地であったゲルマン系の靴は分厚い成牛革を使った文化がねづいたり…


と民族の歴史や風習が色濃くでるのが「靴デザイン」といえるのです。



ちょっと話が脱線しましたが、では「ブラックラピッド製法」はどこで人気あったのか?


ヨーロッパの靴でも良く見かけるようになった製法ですが、その答えは「アメリカ」です。


アメリカ人はイタリア、フランス人よりはオシャレには無頓着ですが、ドイツやイギリス人ほど真面目でもない傾向があるとあくまで個人的には思っていますが、アメリカ人からみたいい靴とは「軽くて履きやすいけど長持ちする」って感じでしょうか。


スニーカー文化の根づいたアメリカ社会では重い靴はしんどいものとして認識されています、ただし、歴史上労働などで長く丈夫に履ける靴も大好きです。


「丈夫で楽に履ける靴」…。 まさに「ブラックラピッド製法」はうってつけな訳です。


アメリカのアウトドアを代表する「LLビーン」がこの製法をブーツに採用していたことが有名ですね。


実はユケテンが「メイドインカナダ」なのにはこれが関係しているんです。

LLビーンの元職人たちが独立して立ち上げた工場、これが現在ユケテンが使っているカナダ工場なのです。ブラックラピッド製法の熟練の職人たちがそこにいる訳です。


クオリティーはこの製法に関してはアメリカ大陸ではトップクラスといえます。


この辺の、アメリカの歴史も大切にし、職人の技にこだわるのがユケテン流ですね。なんか素敵ですよね。


まあ、製法の話はいくら口頭でしたところで、実際に履いたり、使ってみたりしないとわからないものですので、「グットとマッケイとブラックラピッドの違いが知りたいわ~~」という人は3足買って履き比べないと本当は分かりませんね。(笑)


ざっくりとですが、製法についてはこんな感じです。




さて、そんなアメリカの歴史もある「ブラックラピッド製法」を使用したプレーントゥの他の靴にはないコダワリ部分をご紹介していきましょうか。(今日も長いすね~~~)




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まず写真を見た時点で「おっ!!なんかストライプのベロついてるやん!!」って思いましたよね。

これは先のブログでも書いたユケテンがヨーロッパ進出するために、「土臭いアメリカ靴」から逸脱するための工夫ですね。ブラックラピッド製法の靴はデザイン的にはグットイヤーに近い固めのデザインが多いので、こういったアカぬけた部分を盛りこんできているのが昨今のユケテンの傾向です。


…が、これがこの靴一番の特徴と思われては困ります。

ユケテンデザイナーはこういった分かり易いデザインの裏に靴を熟知したプロも唸ってしまうようなコダワリを盛り込んでいるのです。


ではその部分をご紹介しますね。

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この靴最大の特徴はやはり他にみない 「木型」です。

写真でどこまで伝わるか分かりませんが、このプレーントゥ(靴の先部分に飾りが一切ない靴)は「ドイツ系ウォーキングシューズ型」の木型をベースにしながらも、部分部分をシェイプしてフォーマルフェイスに仕上げている特異な靴といえます。

上からの写真を見てもらえばわかりますが、まず親指が真っすぐにはいるようになっていますね。ドイツで有名なのはビルケンシュトックですが、ドイツの靴医学では「親指の稼働のしやすさ」が最重要点とされており、親指が曲げやすく、真っすぐにはいる木型が主流です。そして前からみてわかるように親指の上下動ができるように靴の高さ(厚み)も多くとっています。

このユケテンも写真見るとそうなんですが、ユケテンが凄いのは小指側に向かうにつれて傾斜角度をつけて薄くしていってるのです!!横からの写真をみると甲が低めに設定されているのもよくわかります。



本来のドイツ木型というのは小指部分まで厚く、甲も高く設定してとにかく指全体が動くようにした木型で、見た目的にはかなりボッテリとした感じになるのですが、このユケテン木型は親指の稼働は楽にして歩行に適しながらも、見た目はシェイプされてスッキリしている…。

そんな絶妙の木型なのです。これって本当に中々ないんですよ!!!


靴を見るときはついついパッと見のデザインや、製法がなんなのかなどに拘ってしまいがちなのですが、靴のプロバイヤーが一番大切にまずチェックするのは「木型の美しさ」です。

その木型によってデザイナーが一体なにをイメージしているかを割り出していくんです。


特にプレーントゥシューズというのは木型がすべてといっていいほどシンプルな靴なので、プレーントゥが美しいブランドはセンスは間違いないといえるのです。また、そのブランドの色が濃くでるモデルでもあります。



ユケテンはブラックラピッド製法とドイツ木型をシェイプした、きれいで歩ける靴を作っている訳ですね。これがラテンにもゲルマンにもない「いままでなかった靴」なんです。





そしてもうひとつのコダワリ部分がこちら。


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良く見ていただくとわかるのですが、紐穴付近の淵にライトブラウンのレザーが見えていませんか?

これも、ユケテン独自のバランスというか、わざと見えるようにしてるんですね。

黒のプレーントゥはシンプルできれいな反面「地味」な印象を与えてしまいます。そして「茶系統の服コーディネートのときに足元だけ重くなってしまって相性が悪い」のです。

フランスのプレーントゥなどは黒の靴のステッチやソールを茶色にしてこの問題を解決できている靴が人気なんですが、ユケテンなりに問題解決した部分がこれですね。


アメリカ人はコーディネートの相性はざっくりとしか考えない傾向あり、こんな細かい部分はあまり気にしません(あくまで傾向ですし、個人の見解ですが)つまりはこれは「パリ」を意識したのではないかと推測できる訳です。



そしてそれをユケテンらしい「肉厚ワックスレザー」で表現しているのが、あくまでアメリカンワークをベースにしたアイディアなので、他では全くみない訳です。


プレーントゥは比較的、フォーマル、ドレス感の強い形なので、その靴に肉厚のオイル系レザーを腰革などのインサイドにつけることはラテン系ヨーロッパ靴ではありえないんです。



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LLビーンのワークブーツなどに良く使用されているワックスドレザーが腰革に使用されています。

雨に強く非常に丈夫なんですが、こういったドレス系シューズに使われているのは見たことないですね。

アメリカンワークとドレスの融合ですね。ここんち独特のやり方です。



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ウェルトを使用しない製法なのでかかと部分にステッチがないので、グットよりも軽快ですっきりした印象を与えてくれます。これもこの製法ゆえですね。

横と後ろからの見た目にも拘ったヨーロッパを意識したモデルといえます。





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先に話した「サンプルをつくる職人は超一流」を証明するようなステッチの整いかた…。

素晴らしい出来ですね。美しすぎます。






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そして、とどめのコダワリはヒールパーツは「キャッツポウ」。

アメリカンビンテージワークブーツなどに良く搭載されているモデルを搭載。

やはりアメリカンワークアイデンティティを大切にしている点が、アメカジビンテージ好きのかたにもこのブランドが人気ある理由ですね。

ビンテージ古着との相性もバッチリ!!でありつつもヨーロッパデザイナーズにも合う!!!


そんな他にないバランスが今のユケテンデザインにはあります!!!






こんなコダワリありのクオリティー最高の靴をお見逃しなく。






本日はこれまで。

長々とご静聴ありがとうございました。










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