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Stephane Kélian の編みこみレザーウェッジ風サンダル

ども、昨日の予告どおり、本日は「フランス靴特集」の第一弾をアップ。岸本です。




さて、今回のフランス靴の特集は単なるフランスブランドの靴というだけではなく、中々ユーズドでお目にかかることの少ないブランドやそのブランドの中でも珍しい形のものを厳選してお送り致します。




では早速いってみましょう!!

そんな珍しい靴の第一弾を飾るのはこちら。



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「ステファン・ケリアンのウェッジ風編みこみレザーサンダル」です。



おそらくほとんどの方が 「ステファン…? え~知らんわ~」となっているのではないかと思います。 当ブログでも約一年ほど前にレザースニーカーをご紹介したことがあるのですが、TAUの2年半の歴史の中でも4足くらいしか入荷していない、非常に希少性のあるブランドでもあります。

もちろんただ希少性があるからいい靴だということは当ブログではありえません!!!

この靴自体が非常に細やかな履く人への気配りがされており、素晴らしすぎるので第一弾にもってきた所存です。



とはいえ良く知らないブランドだと思いますので、ここでブランド紹介。






ステファン・ケリアン【stephane kélian】



Stephane Kelian(ステファンケリアン)は、仏の著名靴ブランド「ステファン・ケリアン」の創始者。1970年代にパートナーとともに、仏の代表的靴産地、ロマンに靴メーカー、ステファン・ケリアン社を興し、「ステファン・ケリアン」ブランドを発売。

ステファンケリアンは、オスマントルコ帝国を逃れてきたアルメニア出身の靴職人の下に生まれた、3人の兄弟の協力の下に設立されました。

1960年、ジョージとグラール・ケログラニアンの兄弟がメンズシューズ専門の下請け会社を設立します。1975年には弟のステファンが加わり、高級レディースシューズ向けの会社を設立することになります。この会社が、最後に加わったステファンの名前を取り、ステファンケリアンになりました。

ステファンケリアンは、当時メンズのコンフォートシューズにのみ使われていた手作りの編み上げ工程「イントレチャート」(後に詳しく説明します)」を女性向けファッションシューズに持ち込むなどの試みを取り入れました。これをファッション誌が取り上げたことにより、ステファンケリアンはレディースシューズブランドとして一躍有名となりました。エスプリの効いた時代性を感じさせるデザイン、高い技術からなる履き心地の良さは、多くの人々を魅了しています。

また、「モード・フリゾン」「モスキート」と注目のブランドをデビューさせ、またライセンスによって「クロード・モンタナ」なども手掛けたり、有名ブランドが靴作りを依頼するなど、確かなクオリティーとモードな感覚を持ち合わせたブランドと言えます。




とまあざっとこんなブランドなんですが、このブランド、パリ以外での売れ行きが今一つで世界戦略に失敗して、一度2006年に閉鎖に追い込まれてしまった歴史があります。

しかし、フランスの根強いファンの要望により、翌年の2007年に復活!!!今ではルブタンやマノロブラニクなどと肩を並べるセレブブランドとなっているブランドでもあります。





とここまではまあネットで検索して出てくるような内容なんですが、ここからが靴バイヤー経験もある岸本独自の豆知識。



ステアファン・ケリアンに対してなぜ僕の評価が高いかといえばやはり 「メイド イン フランス」 であることですね。


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フランスの靴生産の街はとても小規模で、しかも現在ではほとんどがイタリアなど海外に生産拠点を移してしまっており、純粋な「フランチメイド物」はほぼ無くなってしまっているのが現状の中で、このブランドはフランス100%にこだわっている点が靴好きとしてはたまらないんです!!!

そもそも、このブランドの発祥自体がフランスの靴の街である「ローマン」であり、そこでの手作業による靴づくりにこだわり続けているフランスの歴史的ブランドなのです。イタリアやイギリスの職人の技術もモチロン素晴らしいのですが、フランスの技術や仕上げはまた独自で、なんとも言えないシンプルかつ絶妙の仕上げが魅力的すぎるんです。



ちなみに靴の街ローマンは有名靴デザイナーをたくさん排出しています。有名靴デザイナーのシャルル・ジョルダンもここ出身です。靴の博物館、フランス靴店、靴モニュメントなどが街に点在していて、靴の街の歴史を感じさせてくれる街です。修道院を改築した靴博物館などもあり、見たこともないようなアイディアの靴を見ることもできます。ローマン市自体がとても古い町並みで、南仏独特のゆったりした空気が流れており、観光の穴場ともいえる場所なので、一度旅行でいってみても良いのではないでしょうか。料理は間違いなくパリより美味いですしね。(笑)


少し話がそれてしまいましたが、イギリスのノーザンプトンやこのフランスのローマン市などは靴好きからするとたまらない、町全体が博物館!!!な聖域なので思わず熱弁をふるってしまいました…。(苦笑)



さて、話しを戻してそんな靴の歴史あるローマンで製作されているフレンチシューズ100%なディテールをご紹介していきますね。



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ステファンケリアンといえば「編みこみメッシュレザー」。“イントレチャート”と呼ばれる手作業によるメッシュ加工がこのブランドを有名にしました。この靴はそのイントレチャートとはまた別の編み方で作っているのですが、ただレザーを横一線につけるのではなく、いったん中間地点にネジリを加えた別のレザーを編みこんで強度をあげつつ、それをデザインアクセントにしているのが非常にフランスらしい控えめかつ、個性的でもあるバランスでステキです。レザー編みこみを施したモデルはこのブランドの中でも非常に高価で、セレブ御用達となっています。





ちなみに「インチャート」とはこんなやつです。
↓↓↓

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「あっ!!ボッテガのやつや!!」となったんではないでしょうか?


その通りです。いまではイントレチャート=ボッテガになっていますが、ファッションアイテムにこれを導入したのはステファンのほうがかなり前なので、オリジナルと言えますし、その先見の明、そしてセンスの良さも凄いなぁと感心してしまいます。
(よくよく考えるとボッテガは元エルメスのデザイナーなので、フランスのステファンの影響を受けているのかもしれませんねぇ…。あくまで推測ですが。)

イントレチャートとは、イタリア語で「編み込み」「メッシュ」という意味を表すワード。短冊切りのレザーを編みこんでいくという技術、非常に手間を要求される技法です。 上質で加工が難しい柔らかい革を用いられており、熟練の技を使った凝った編みこみを行っています。皮革の持つ強靭さとしなやかさを生かした加工でもあり、屈伸などの運動が多い靴に、これを導入したのも納得です。そもそも足の運動に適したコンフォートシューズに使用されていた技法なので、そのへんの機能性はバッチリですね。



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イントレチャート仕様のステファンの靴たち…。 ボッテガのパクリじゃないですよ!!オリジナルです!!(笑)



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編みこみ部分の内側。センターの甲にあたる部分にしっかりと最高級豚革を当てて、補強と履き心地をキープ。こういう見えない部分への気配りが履いたときのストレスをなくしてくれるんです。靴の専門メーカーの良さはデザインだけではなく、こういった履き心地へのこだわり。いい靴は可愛くて履きやすい!!!と僕自身は思いますね。


そしてフランス靴らしいコダワリがこれ。

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厚底の樹脂ソールでソール全体のクッション性で体重を逃がす造り。そしてそのソールの側面をすべてカーフスキンで覆っている…。マニアック過ぎるし、体重を逃がすためのソールのアールに沿ってレザーを巻きつける技術にも脱帽…。レザー仕立てによってエレガントさを出してカジュアルスタイルにもスタイリッシュスタイルにも対応できる点も非常にフランスらしいです。

ステファンケリアンはこの履きやすさとデザインの妙によって、実は昔から「パリジェンヌでは知らない人はいない」とすら言われてきたフランス本国では超メジャーなブランドなので、閉鎖後すぐに復活したのも納得といえば納得です。


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タイトルにもあるとおり「ウェッジ風」のソールデザイン。

ソール全体で体重を逃がすのがウェッジソールの特徴ですが、このソールは真ん中部分のみ若干へこんでいるのが分かるでしょうか? 絶妙のバランスで、体重はウェッジと同様に逃がしつつ、窪みを作ることで足首に適度に緊張感を与えて「足首を細くみせるヒール効果」も同時に作っているんです。横から見たときもウェッジより重く感じないイメージを与えてくれるので、カジュアル過ぎないバランスになってます。

実はこれも良くフランスブランドで良く見かける工夫です。見えない部分や、微妙なバランスへのコダワリがフランスの定番といえるかもしれないですね。


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路面に当たる部分はすべて滑り止め付きの特殊樹脂で濡れた路面にもマッチします。このへんのソール最底辺の素材のコダワリも非常にフランスらしいです。


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当ブログでも再三書いてきた「良い靴は横顔と後ろ姿が美しい」もオールクリア!! この靴独特の丸みあるソールデザインは椅子やソファー、工業製品のデザインに近いものを感じます。非常にヨーロッパらしいデザインですね。
最底辺の樹脂素材をロールして踵最後部までもってきてデザインとして昇華している点もすばらしい!!!フランス靴は真っ黒な靴を作る際にこういった素材によるメリハリをつけることが非常に多いです。あまりに分かりにくい玄人的なコダワリでもあるので、一般層にウケにくいとも言えますが、これこそ絶品靴!!!とプロ目線でみると唸るものが多いのもフランス靴の特徴ですね。


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金具をレザーによってくるんでいるバックル部分。こういった部分も全体の雰囲気をクラシックにみせる上でかなり大事です。本当に玄人的すぎるこだわりの靴です。手作業でなければできないディテールがふんだんに盛り込まれていて、本当に素晴らしい!!! 見ていてウットリします。




またしても、とんでもなく長いブログになり失礼いたしました。

これを読んでか読まずか、フランス靴にご興味が湧いた方はぜひお試しあれ!!







Stephane Kélian の編みこみレザーウェッジ風サンダル

size: 4 (23㎝くらい)






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