YUKETEN のシャークソールSAMPLEシューズ

ども、かなりのご無沙汰でした。ひっさびさの靴ブログ。岸本です。



靴ブログを楽しみにしていてくださっている方、中々アップ出来ずに申し訳ございません。


今回の大量入荷で本当にたくさんの絶品靴が入荷してきまして、どれを一発目に乗せようかと迷いに迷いながら、アップがこんなに遅くなってしまいました。


ホームページ上では画像のみは掲載しておりましたが、その中から、今回入荷分の靴のなかで、単純に岸本自身が「持っておきたい!!」と思う一足を一発目にご紹介です。





その一足とはこちら。

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「ユケテンのシャークソール(SAMPLE)」です。



アメリカ物の靴をお好きな方はユケテンをご存知の方もいると思いますが、まだまだ玄人好みの靴ブランドで、一般層への認知は低いと思いますので、ここでブランド紹介。



ユケテン(YUKETEN)とは、LAで活躍する日本人デザイナーのユキ・マツダ氏が中心となって創設したレザーシューズ&ブーツブランド。伝統的なアメリカの生活様式からインスピレーションを受けたデザインが特徴。製造は、老舗シューズメーカー「クオディ・トレイル・モカシン社」の工場で、熟練の職人によって行なわれている。なお、クオディ・トレイル・モカシン社は、1900年代初頭からL.L.ビーン社のモカシン(ネイティブアメリカンの靴)を手がけていた職人が独立して設立した会社である。


というブランドなんですが、モカシンタイプの靴がビームスなどのセレクトショップでも並んでいるファッション業界ではなかなか玄人好みの靴を創るブランドとして有名なんです。

ニューヨーク、ロサンゼルスでの人気はモチロンなんですが、実は近年ヨーロッパでの人気もウナギのぼりな正に世界的にも有名になりつつある「旬の靴ブランド」とも言えます。



先のブランド説明にもあった通り、LLビーンの職人が創るアメリカ伝統の製法と革の使い方が、一部のヴィンテージマニアや、アメカジ好きの間で話題になっているなかなかマニアックなブランドです。




今回ご紹介する靴はそんなブランドの「サンプル商品」です。つまりは完全な新品であり、「サンプル商品」であるということは、あとで詳しく説明しますが、既製品にはない良さがあるのです。


では詳しく紹介していきますね。



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なんといってもこの靴最大の特徴は 「シャークソール」 でしょう。


別名「リップルソール」とも呼ばれている特殊なソールですが、実は中々歴史のあるソールなのです。

ここでシャークソールのご紹介。



【シャークソール(リップルソール)とは】
サメの歯のような形状のシャークソール このシャークソールは、元来は50年代のアメリカで履かれていたもので、実用性を重視した靴底でした。サメの歯のような深い刻み目が濡れた路面や岩場などで、優れた防滑性とクッション性を発揮したものでした。70年代になると、その刺激的なデザインが英国で注目され受け入れられたようです。
当時、このタイプのソールを作っていたのがリップル社であったため、シャークソールはリップルソールとも呼ばれています。現在はビブラムソールの厚底登山靴がヒットしている傾向がありますが、そのトレンドに刺激的なニュアンスを加味して変化をつけるのが、シャークソール採用の理由でしょう。




とこんなソールなんですよ。元は登山や、滑る場所でのワーク用シューズに使われていたことが多く、50、60年代のアメリカンワーク系シューズなどに搭載されていることもしばしばなので、未だにビンテージファンの中には「シャークソールの靴が好きです」という方もいらっしゃいます。

この形や名前を見たことや聞いたことがある方もいると思いますが、元々が実用性重視でデザインでできた物ではないことを知る人は少ないのではないでしょうか?

「ビブラム社製シャークソール」で耐久性も高いバリッバリ本気のワーク仕様ソールなのも、評価大!!!ですね。






さて、ここでなぜに岸本はこの靴を欲しいのか? その理由は3つほどあります。


まず一つは「実はまだユケテンの靴を一足も持ってない…」んです。(笑)

ヨーロッパ中心でバイヤーをしていたせいか、アメリカ靴は有名どこのブランドを中心に購入してきた経緯だったので、ユケテンは持ってなかったんです。

TAUで働くようになってから、アメリカの特にワーク系・ミリタリー系の奥の深さにハマっている岸本にとって、このユケテンは 「今っぽさとアメリカの歴史的製法・デザイン」を兼ねそなえた靴で、ぜひ履いてどんな履き心地、経年変化をするかなど、いろいろと実験してみたい興味深々の靴なのであります。(笑)




第二の理由はこの靴がさきに話したように 「サンプル」 であること。

しばしば「サンプル品」という言葉はアウトレットやセールで見かけると思いますが、じゃあ「サンプル」って何? ってこと案外みなさん知らないのではないでしょうか?


以前いた会社が靴の卸業も営んでいたので、分かったのですがサンプル品とはほぼ「展示会用」の商品です。

簡単にいうと海外・国内問わず、靴の展示会が行われて、そこでバイヤーたちが発注を行うのですが、その場で半年から一年後に生産予定である靴のプロトタイプを展示していて、それを見てオーダーをつけるのです。


ということは「サンプル」とは「プロが直接チェックしてオーダーするもの」な訳です。

デザイナー・メーカー側からすれば、これを見てオーダーの有無が決まる重要なものですから、最高の職人にハンドメイドでの作成を依頼することが多かったり、デザイナー本人が直接作成していたりと、製法やデザインのチェックも半端なくきっちりしていることがほとんどであり、最高の一品が多いのが特徴なんです。

このサンプルを基に量産工場で生産が開始されるのですが、過去の経験では、職人のレベル、量産ゆえのムラなどがでて、どうしても店頭にならぶ量産靴とサンプル靴とのあいだに誤差は出てきてしまうものなんです。

なので、サンプルとはそのデザイナー入魂のクオリティーがあり、市場に出回る物とは一線を画していると考えてほぼ間違いないんです。


あと、サンプルのもう一つの特徴は「生産されなかった」場合があるということ。

余りにもマニアック過ぎたり、凝り過ぎてコストが上がり過ぎたりすると売れにくいとバイヤーに判断されてオーダーが付かず、いわゆる「お蔵入り」になることがあるんです。

つまりはサンプルの数足のみしかこの世に存在しないモデルな訳です。


これも過去の経験であくまで個人的見解ですが、「お蔵入り商品」はクオリティーもデザインも市販モデルよりも良い場合のほうが多いです。一般ウケを考えたモデルが市販されたもので、お蔵入りはデザイナー本人が本当に作りたかったマニアック過ぎるコダワリが盛り込まれたモデルとでも言いましょうか。


デザイン・製法も最高で、しかも世に出回っていない…。そんなモデルがサンプルには多いですね。


イギリスの靴工場の聖地「ノーザンプトン」でも幾多の「お蔵入りモデル」を見ましたが、まさにそんな感じでした。




今回のモデルが市販されたかどうかは定かではありませんが、ご紹介の2足は紛れもなく、デザイナーこだわりのサンプルで、造りもデザインも最高品位であることは間違いありません。




3つ目の理由は、「サイズが合ってること」です。 サンプル商品の一つの欠点は「サイズが一定」なところ。
ほとんどの靴メーカーはヨーロッパサイズの42、アメリカサイズの8.5もしくは9でサンプルを作成してきます。約26.5㎝~27cmですね。 

サンプルはジャストサイズでなくてもとりあえず展示会時に試着できればいい訳ですから、大きめなのは当然なんですが、岸本は25.5~26.0㎝の足サイズなので、サンプルを買う場合は大きめを無理やり履くしかなく、本来のその靴の履き心地のポテンシャルを100%は体感出来ないんです。


今回の2足は9サイズなのですが、その特異な木型のために26㎝くらいで、ジャストフィットで、アメリカの古い製法のこの靴の履き心地、曲げる位置の整合性なども体感できる…。まさに体験するにはもってこいの一足なんです…。



個人的すぎる見解を長々と失礼致しました。(久々のブログで熱弁をふるってしまいました…。)




まあそんなことはさておき、マニアックな玄人を唸らせる細部をご紹介していきましょう。




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サンプルゆえか、使われている素材は最高品質です。

しかもアメリカ靴マニアのこのデザイナーらしく、「アメリカらしい極厚レザー」を使用しています。

アッパーの革もビンテージのワーク・ミリタリーシューズなどで良く見かけるブルハイド(生後2年以上の雄牛)の雰囲気を模したステアハイド(去勢された雄牛)を使用していて、50年代な雰囲気もしっかりと漂う素材使いです。ブルハイドは耐久性は抜群なのですが、固すぎるため履き心地が悪いので、去勢された雄牛(いわゆるオカマちゃん)の革を使って、しかもかなり大人になってから去勢することで毛穴の雰囲気などはブルに近づけたかなりマニアックなコダワリの素材使いです。

ライナーに使われているレザー(ライトブラウン)もかなり肉厚に使われています。
LLビーンがアウトドアのブーツなどに良く使うこのレザー使いを綺麗めの木型の革靴タイプに使用しているのもかなり珍しいですね。



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木型はやや細め恐らく「Bワイズ」です。

ワーク系に多いシャークソール搭載の靴ではほぼ見かけないスッキリした木型で、綺麗めのコーディネートにも合います。素材感やシャークソールはミリタリー・ワーク系のコーディとももちろん合いますから、アメカジからヨーロピアンモードスタイルまでかなり幅広く使える靴だと思います。




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ワーク系のストレートチップには使わないギザギザのチップ飾り。よくメダリオンありのウィングチップなどのドレスシューズに使用されるディテールをここで使ってくる当たりがデザイナーの「こういうの無いでしょ。」精神が伝わってきてくすぐりますね。

こういう細かいコダワリがヨーロッパ人気に火がついた理由ではないでしょうか。

アメリカンワークとヨーロッパクラシックシューズの融合型といえる他にない靴づくりがここんちの最大の特徴です。



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手縫いゆえの素晴らしいステッチング。紐にもロウ引きが施されていて、アウトドア・ワークにも実使用可。なところも本気でいいです。



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前から見たときに紐部分からチラリとライトブラウンのレザーが見えて、地味にさせない工夫も独自のアイディア。LLビーンの技術とデザイン性が融合した部分。う~~~~~~んマニアックすぎる…。



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最後に製法は、グットイヤーとマッケイの長所を融合したアメリカ発祥の

「ブラックラピッド製法」。


製法の詳細は店頭で聞いていただくとして、ここまで「アメリカの伝統」を追及するか!!と脱帽です。



本当に素晴らしい靴ですね。

アメリカらしいアメリカ靴で長~~~く一足を愛したい方、はたまたヨーロッパの靴と履き比べて見たい方(そんな人、僕以外にいるんでしょうか?(笑))かなりおススメの一足です!!!









YUKETEN のシャークソールSAMPLEシューズ

SIZE : 9 (小さめの木型のため25.5~26㎝くらい)




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