Alexander McQUEENの内羽根式ベビーカーフプレーントゥ

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ども、福岡氏を差し置き、木曜日ではないのに靴のお話。岸本です。


なぜに木曜日まで待てずに登場したのかというと、新入荷後に「靴好き岸本の今これが欲しいぞ!!特集」を書こうと思っていたら、ドンドン欲しい靴が売れていってしまい、「こ、このままではブログアップできぬ…」と思いまして、福岡氏にお願いして登場した次第であります。



本編?に入る前に余談を少し…。

今回の入荷分では岸本は本気の本気で欲しい靴から順番に掲載していくことにしたのですが、一発目にあげたダークビッケンバーグはアップ後初日に瞬殺。

とても良いお客さんの元に嫁いだので、嬉しい思いはもちろんあったのですが、本気の本気の本気で欲しい一足だっただけに、ショックも相当でした…(泣)う、売ってしまった…と販売員にあるまじき感情が…(複雑)

娘を嫁にやるお父さんの気持ち…。分かる…。いまなら分かるぞ…。となりました。(笑)


…がしかし、それだけではなかったんです。実はこのブログをあげる一日前にもう一人長女が嫁にいってるんです(何いってるか分からないですよね。分かりづらくってゴメンなさい)

一発目のブログの候補はダークビッケンバーグと実はもう一足あったってことなんですが、本当に僅差過ぎた、というか甲乙つけられないので2足同時に行ったろうかなと思いながら、接客しているときにふと来店された顧客さんに「これ極上なんすよ~。僕が買いたいですわ~。栄えある一発目の靴ブログはコイツで決まりです~」と話していると、「これ試着いいですか?」となりまして、なんとブログアップ前に嫁に行きはりました…。

これまたナイスガイなお客さんだったので、もちろんええ靴買ってもらったのは嬉しかったんですが、帰られた後も「う、売れてしまった…」とブツブツブツブツ言ってしまいました…。(笑)


全国の娘を嫁にやったお父さん!!! 嬉しいけど悲しいこの気持ちを乗り越えて今があるんですよね!!! 僕も頑張ります!!(なんのこっちゃですね。(笑))


もうお嫁に行っていなくなった靴を掲載しても仕方ないと断念してましたが、もういいや乗せちゃえ!!ってコトでこちらを写真だけ掲載


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岸本が本気で欲しかった靴NO1(ビッケンバーグと同率首位)は

イタリアの高級靴メーカー「ブルーナ・マリ」の極上レザースニーカーさんでした!!!

最高!!!!!!!!!な一足で、マリでこのタイプを見たことない僕は絶対欲しかった…。

けど、マリさんもビッケンさんも最高のきっと大事に履いてくれる顧客さんの手に渡られたので、僕は嬉しいです!!!

大事に履いてあげてください!!!(羨ましすぎます!!!笑)







しかし嬉しいながらも3日ほど福岡夫妻に 「ああ、売れてもうた」と何度も言って未練タラタラだったところに、今回ご紹介の一足が登場したのです!

福岡氏から 「ハンドキャリー分のデザイナーズシューズがまだありますよ出しましょうか」 と言われて出てきた靴たちがこれまた先の2足に勝るとも劣らない奴らだったのであります!!!

福岡さんありがとう!!!ってなりました。(現金ですみません。)



と、こんな経緯で新たに店頭に並んだ極中の極上靴がこちら(前置き本当に長くてすみません)


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「アレキサンダーマックイーンの内羽式ベビーカーフプレーントゥ」です。


内羽式ってなんですか?という方多数だと思いますが、ここで書くと長くなるのと、写真と文章の説明ではイマイチ良くわからん?となりやすいので(僕も本で何度も読んだことあるんですが、実物で他の靴と比較しながら説明してもらって初めて分かった経験ありますので)その話はご興味ある方のみ店頭で岸本にお聞き下さい。

アレキサンダーマックイーンはファッションお好きな方なら、雑誌などで見かけた方も多いと思いますが、ここで恒例?のウィキによるブランド紹介(手抜き)






リー・アレキサンダー・マックイーン CBE(Lee Alexander McQUEEN、1969年3月17日 - 2010年2月11日)は、イギリスの男性ファッションデザイナー。型にはまらないデザインと衝撃を与える手法で知られていた。その劇的なデザインは幾多の賞賛を受け、ビョーク、レディー・ガガ、リアーナなどの前衛的なファッション・スタイルをもつ顧客を抱えていたほか、ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを4度にわたって受賞した。



人物・来歴

英国の首都ロンドンの郊外に6人兄弟の末っ子として出生。16歳で学校を辞め、サヴィル・ローのテーラーにアシスタントとして雇われた。その後イタリアのロメオ・ジリのアトリエに勤務、のち再びロンドンへ戻りセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインに入学。

1991年、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインの卒業コレクションの時に、「ヴォーグ」のエディターでスタイリストとしても知られていたイザベラ・ブロウの目に留まったことがきっかけでデビューが決定した。この時ブロウは、マックイーンがまだ無名の存在であったにも関わらず、彼の卒業コレクションを5,000ポンドという破格の値段で全て買い取ったという。

1996年にロンドンコレクションに参加。同じ年ジバンシーのデザイナーに抜擢されるが、2000年12月、「マックイーン社」株の51%をグッチグループに売却。これが原因で、LVMHの傘下にあるジバンシー社とは仲違いをする。2001年10月の契約期限完了とともにデザイナーを更迭された。

自身のブランドのファーストラインの他にセカンドラインとしての「マックキュー(McQ)」に加え、プーマとのコラボレーションでスニーカーのデザインも行っていた。


2009年のコレクションからケイト・モスは良き友人として知られ、彼女が薬物スキャンダルで批判されていた時にも擁護していた。モスを励ますために、スキャンダル発覚直後の06年春夏コレクションのフィナーレで「We Love You Kate」とプリントされたTシャツを着てランウェイに登場した。翌シーズンの秋冬コレクションではホログラム映像でモスを登場させた。

私生活では、2000年にパートナーの男性と結婚式を挙げて注目された。




死去

2010年2月11日に死亡しているのが発見された。満40歳没。死亡の発表は同日の午後に行われた。朝、グリーンストリートに面した自宅で亡くなっているのを、家政婦が発見した。

マックイーンは母親をロンドン・ファッションウィークの数日前に亡くしていた。イギリスのタブロイド『サン』はマックイーンが首吊り自殺をしたと報じたが、これは正確な情報ではなかった。警察は事件性はないと述べた、しかし、自殺であったかどうかは確認していない。



と、こういうお方なんですが、本物の一流デザイナーで「テキスタイルの天才」と呼ばれた素材選びのスペシャリストでもあったお方で、他のデザイナーにはない独特なバランスの繊細さある作品が彼の持ち味でした。

特筆するべきは上にも書いている通り、素晴らしいデザイナーでありながら、若くして謎の死をとげている点。死後もブランドは継続されていますが、彼の質実剛健が好きなイギリス人でありながらも、それでいて遊び心も持ち合わせているシンプルかつダイナミック、でもどこか繊細…。な作風はなかなか他の方では出せない空気感で、彼の死をいまだに悔やむファンは多数で、僕もその中の一人です。


そして、こんなに好きなデザイナーなのになんとここんちの靴を僕は持ってな~~~~い!!のです。

理由は僕は海外の買い付けの際に街で靴を買っていたのですが、良く行ってたイタリアやフランス、スペインやドイツ、アメリカなどでマックイーンを幅広く扱っているところを見たことなくて靴も数種類しか見かけたことなかったんです。

服は何着かもっていて、この人の作る素材の色や質感が本当に好きだったのですが、靴は今一つ印象に残ってなかった…。


でも、今回のご紹介のこやつは良い!!!良すぎる!!!福岡氏がもってきたときに見た瞬間に

「やばいやろ~!!!凄すぎる!!!トップや!!トップ~~~!!!」

とまだブランドも確認してないのにその素材感の凄さに感動して声をあげてしまいました。




まあ、内羽根式の構造については店頭でお話ししますが、この靴を語る上で内羽根式のルーツは必要不可欠なので、少し. 内羽根について。




内羽根式と呼ばれる靴のルーツは、イギリスの王室。イギリス史上最強の女王、ヴィクトリアの夫君であるアルバート公が、この形でミドルブーツを考案したのがはじまり、と言われています。羽根の部分が全開しないので、外羽根の紐靴に比べるとフィット感の調節にはやや難がありますが、見た目の清楚さから、以後パンプスなどから交代し、フォーマル用や室内執務用の靴として普及していったそんな靴なんです。

アルバート公が好んで過したスコットランドの王室御用邸にちなんで、この形状の靴はイギリスやアメリカではバルモラル(Balmoral)と言います。特に短靴の場合は、そちらの起源にちなみオックスフォード(Oxford)と呼ばれる場合も多いです。またフランスでは、なぜかルイ王政期の宰相であるリシュリュー(Rechelieu)、イタリアでは「フランスのおじょうさん」の意味になるフランチェジーナ(Francesina)と呼ばれ、外羽根式に比べ国別の言い方はバラバラです。

海外ではバルモラル:Balmoralと言われますが、その語源は英国のヴィクトリア女王の夫君、アルバート公がスコットランドのバルモラル城でデザインしたためといわれています。


とまあ、こんなイギリスの伝統バリッバリ!!の形な訳ですが、イギリス人であるマックイーンゆえにこの形を選んだことにかなりの意味深さを感じてしまいます。

しかし、この靴はただの伝統靴ではな~~~~~~~~~~~い!!!


それはこんなところに現れています


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まず、これは木型はイギリスの伝統的な幅もある程度とりながらも先にむかってやや細くラウンドしていくオーソドックスな木型なのに、メイドインイタリーなこと。

そしてさらに、極・極・極上のイタリア産のベビーカーフを使用していること。しかもベビーカーフを植物染料で染めたまるで深いネイビーグレーかのような黒…。これはヤバいぞ。

本来、質実剛健なイギリス靴ならば、一生手入れして履く風習のためにこの革は使いません。ましてや革の薄い柔らかく、雨に弱いこベビーカーフはあんまりというかほとんどイギリス製では使わないんです。

なぜなら、イギリスの降雨量はイタリアの約3倍で雨が多いから…。


でもこの色と光沢はベビーカーフの植物染めしか出せません。

つまりこいつはイギリスの伝統靴の面を持ちつつ、イタリアの柔らかさが共存している訳です。

僕もベビーカーフは何足かもっていますが、この木型では持ってません。というかこのレベルのベビーカーフはイタリアの気軽な木型のものかフランスのルームシューズ系でしか見たことがありません。



とまあ、飛んでもないんですが、店頭で現物を見ていただければ、何も知らないかたでもその素材の凄さは分かるレベルです。


そして、本来グットイヤー製法で作ってきそうなこの内羽根式をわざわざマッケイ式で作ってくる。そんなところでラテンとイギリス、ファッションと伝統を融合させてくるか!!!!さすがはデザイナー!!!

となった訳です。彼のデザインはいつも男っぽさと女性的な要素が混ざった作風なのですが、それはマックイーンが周知のとおり、同性愛者であったということに起因していると思います。

実際、フランスであったデザイナーさんやアーティストさんたちは明らかにそうだという人が多かったのを覚えています。


女性的感覚、繊細さを持たなければヨーロッパのファッションやアートセンスに対して太刀打ちできないのではないでしょうか?



と余談はさておき(まだ続くのか?)




靴の細やかな部分の説明継続。


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続く特徴がこれ!!!

写真では本当に分かりづらいのですが、このソールのくぼみ。というか膨らみです!!!


わざわざ横部分をバッフィングするのをやめて、丸みと重みを残しているんです!!!

正に繊細さと大胆さの融合!!!隠れたコダワリを感じます。(わかりにくいので店頭でご確認を)


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基本の縫いはダブルステッチでイギリスの質実剛健系。

しかし、タングには中くらいの目の粗いステッチ。そして飾りの部分には更に大き目のステッチで手作り感を強調。3種類のステッチを使い分けて、微妙な表情をつくっている…。  もはや変態の域や…。(笑)



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そして内羽根としては珍しいストレートに羽根がかかとまで伸びた構造…。そして分厚さを出した重なった部分はなにか機械めいた雰囲気…。凄い…。無いわこんなの…。


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内側にゼブラ柄…。なのに踵部分は柄なし…。イタリア人デザイナーなら間違いなく総柄のところを脱いだときにはあんまり柄が見えず、知ってる本人だけが分かるような入れ方。やはり変態…。


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そして極みはこれ。レザーソールの色。飾りつけ。踵のカット。

すべて異色。


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なんでこの位置にイギリスとイタリアの伝統工芸のディテールがあんの?っていう場所に飾りが…。

マニアックすぎる…。



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踵のパーツも馬の鞍の形…。

この人手抜きしらんのか~と思ってしまいます。もう完璧ですよ!!完璧!!!1200点あげます!!!





と話は尽きない…。マックイーンっていうひとと会って無くてもどんな人か想像できちゃいそう…。


そんな天才的な人だから、きっと常人には分からない悩みとかもあったでしょうね…。

本当に惜しい人を亡くしました。



とにかく欲しすぎますわ。 買いたい衝動を抑えるので必死なこの一足。
しかも新品です。


あかんわ、こりゃ売れるわ。


とややスネ気味の岸本がお送り致しました。マックイーンに興味ない人でも絶対問題ない一足。

遊びでも履いて、就活や仕事にもオーケー!!!


最高でしょう。誰のところにお嫁に行くんでしょうね…(泣)






Alexander McQUEENの内羽根式ベビーカーフプレーントゥ

SIZE : 40 (やや大きめのため26cmくらい)

PRICE : ¥42000






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