Chloeのウェッジソールサンダル

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ども、木曜日の靴のお時間。岸本です。


火曜日なのにフライングしてまでブログアップした「クロエのサンダル」に続きまして、クロエつながり?(クロエの話をした直後なので、皆さんもクロエの話が入ってきやすいのではと思いまして)ってことでレディースのクロエのサンダルのご紹介をしたいと思います。

いきなり価格の話をするのもヤラシイのですが、皆さんはクロエのサンダルや靴が結構よそのブランドと比較しても高めのプライスであることはご存じでしょうか?

新品で買うとマルニやミュウミュウに匹敵するか、それ以上の価格がついていることもしばしばなんです。

じゃあなんでそんなに高いのか?

その辺も踏まえて、ご説明していきたいと思います。



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先日のメンズ(あつかいの)サンダルのご紹介時に書きましたが、クロエはパリに本店をおくフランスを代表するファッションブランドです。パリでの人気は絶大で、街角でもお洒落な方が足元にクロエを履いてることもしばしば見かけます。

何度か当ブログでもお話しましたが、僕がパリ現地で気が付いたのは

「ハイヒールを履いてショッピングしているパリっ子がかなり少ない」

ことでした。現地で知人に聞いてみると

「パリっ子は休みの日にショッピングするときはカフェで休憩いれたりしながら、一日中電車を使わず歩きながら移動することが多いから、歩きにくくて疲れる靴は履かない」

と答えがかえってきました。

その後もパリに住んでいるお洒落さんの足元などをみるとたしかにペタンコのバレリーナシューズみたいなのが多い。パリのスナップみてもその傾向は強かったのです。


そんなパリで人気あるクロエは案外ハイヒールデザインが多くあるブランドなんですが、それはなぜかというと

「クロエのハイヒールは歩ける」

ってことなんですね。


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その一番の理由はMIUMIUなどと同様にしっかりと力学に基づいたバランス調整を行う手練れのイタリア靴工場で作られていること。

このモデルもピンヒールとして先にバランスをとっておいたデザイン(ヒールが極端に細い)を、さらに安定させるためにウェッジソールにしています。

フランス・イタリアの高級ブランドではこういった

「実はピンヒール的に足首を細く見えるようにデザインしておいて、あとからより歩きやすくなるようにウェッジに改良している」

モデルが多々見られます。これはピンヒールで試作したあとに、「このモデルで歩き疲れしないようにウェッジにしたほうが良いな」とソールの仕様が変更されることがあるそうです。(イタリアに靴修行に出ていた知人談)


そのくらい歩き心地が良くて、履き疲れがないモデルでないと顧客が納得しないシビアな市場とも言えます。


バランス調整の部署がある靴工場を使用するということは単純にそれ以外で作るよりコストは高くなります。クロエの靴が高いひとつの要因はまずこれが1つです。




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もう一つの理由が、革の染色方法です。

クロエは前回のブログにも書きましたが、非常に独特の色と風合いのレザーを使用しています。

カーフを使用したハンドメイドの靴なのは他のメゾンと同じなのですが、一番の特徴は

「中間カラーの微妙な色合い」です。


これはパリ独特のファッション傾向にも関係あるのですが、パリの服屋の店頭では、中間カラーである「ベージュ」「グレー」などに濃淡・明暗のバリエーションがかなりあり、グレーにも何色かバリエーションがあったりと、(ブルーグレー、アッシュグレー、グリーングレーなどグレーだけで3種類展開していることもしばしば)その微妙さには驚かされます。ファッション傾向としては、そういった微妙なカラーのグラデーションを楽しんだカラーコーディネートが主流なんです。

当然、靴も「より微妙なカラー」をパリっ子は求めますし、そういった靴が人気な訳です。



クロエがブレイクした理由の一つが鞄も含めたレザー商品のその絶妙なカラーリングにあったのです。



クロエはこの微妙な色を出すために植物だけでなく、フルーツの成分も使った染料を独自の染色技術で染めているのです。

この染色方法に近いレザーはフランスの100年以上歴史あるブランドの靴などではために見かけます。

僕自身、靴屋で働いているときにフランスの高級ブランドの靴が入荷した際に、箱を開けた瞬間に

「甘ったるいバナナのような匂い」

をかいだことがあります。他の国からのときはこんなことは無かったので、非常に気になり、後に革の染色工場に見学にいったときに、フルーツの成分を取り入れた染め方があることを学びました。



推測ですが、クロエは革はフランスで生成して、イタリアの靴工場で作成しているという工程ではないのかと思います。

一度、本気で調べてみて、また分かり次第お伝えしたいと思います。


とにかく、微妙な色合いを出すということはそのモデルのためだけに特殊な染料を使い、生産数も少なくなるので、一足あたりのコストが増すわけです。


植物染めは非常にカーフとの相性が良く、革を柔らかくしなやかにしてくれて、優しい雰囲気にしてくれます。


フランス靴がイタリア靴とくらべるとどこか「優しくてナチュラル」な感じがするのはこの染め方によるところが大きいのではないでしょうか。


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そしてもう一つの理由が、

「靴底の加工に手抜きがない」

ということ。前回も話したとおり、クロエのプライドは「靴底」に現れています。


このモデルも他のクロエ同様に踵部分に馬具をイメージした滑り止めを配していて、このパーツにアッパーとは違う摩擦に強いカーフを使用しています。馬具の形の中央が空いているのも単なるデザインではなく、このくぼみに踵がフィットするようになっています。クロエのハイヒール系はだいたいこのデザインを用いています。
さらに滑りやすい靴の中央付近には滑る部分にのみ毛穴のある豚革を使用してスリップ防止しています。

これも本来は革靴の側面に使用する製法なので、ハイヒールの中央部分一部に使用するのは珍しいといえます。


そしてつま先の足指付近はアッパーとおなじ柔らかい植物染めのレザーをつかい、素材が指にまとわりつくのを防いでいます。


と、ここまで見えない靴底に手間ヒマかけているブランドも数少なく、間違いなく高級ブランドの一角といえる納得の部分です。





僕の過去の靴のバイイング経験から、フランスブランドの靴は他の国の靴より「飽きがこないものが多い」のですが、単にデザインがシンプルというだけでなく、こういった目に見えないこだわりや、独特の歩きやすさに対する考え、そして靴自体からでる「優しさ」が原因ではないでしょうか。


ながく快適に飽きずに履ける靴。


それがフランスで人気ある靴といえるでしょう。


間違いなく、このクロエはその中の一足だと思います。

多少大き目なので、かわいいおおきめシューズをお探しの方にはぜひ!!








Chloeのウェッジソールサンダル

SIZE : 39

PRICE : ¥23100








★ホームページもご覧ください!!! 明日はホームページ上にて「フランス靴特集」を行う予定ですので、お楽しみに。
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