『イタリアとイギリスを比較してみましょう。』

ども、金曜日は靴のお話。岸本です。


金曜日はメンズデーということで、今夜は男性の大好きな『クラシックレザーシューズ』のお話をしようかと思います。

それも普通の商品紹介ではなく、「イギリス靴とイタリア靴の特徴の対比」をしながら、それぞれの靴をご紹介したいと思いますので、ご覧ください。

本日お話しすることがその国のクラシックシューズ全般に当てはまる訳ではありませんが、それぞれ国の特徴が色濃くでている靴なので、大まかな国別の特徴は伝わるのではないかと思います。







それでは早速参りましょう。





今夜ご紹介する「イギリス靴」と「イタリア靴」はこちら。



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『グレンソン(イギリス)の内羽根式ストレートチップ』と『ブルーノマリ(イタリア)のプレーントゥ』です。


どちらも靴業界では良く知られているメジャーブランドですが、日本で一般層の方にはそこまで馴染みがある訳ではないと思いますので、ここでそれぞれのブランド説明をしたいと思います。




グレンソンは1866年創業で約150年の歴史を持つイギリスの老舗革靴メーカー。靴の聖地として名高いノーザンプトンを拠点としてハイクオリティーな革靴を世に送り出してきました。長き歴史の中で英国軍のサプライヤーとして認められた職人の最高峰の技術と革や製法の堅牢性は世界的に高く評価されています。



ブルーノ・マリ(Bruno Magli)は三兄弟が1936年にボローニャで創業したイタリアを代表するレザーブランドである。イタリアの伝統的工法を駆使した靴はどれも足馴染みがよく、レザーの質感も美しくデザインも洗練されたものが多い。上質な素材と卓越した職人のハンドメイドによるブルーノマリの靴には、王室やセレブの顧客も多い。




とまあ、こんな感じのそれぞれの国の歴史的な部分もしっかりと担ってきたブランドたちなのです。


今回ご紹介する靴はそんな両ブランドの中でも非常に『このブランドらしい靴』です。よって色濃くそれぞれの国の特徴も出ている靴なのです。



それでは細部を見ながら、それぞれの違いを見てみましょう。




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まずは革質の特徴。左のブルーノマリ(イタリア)はカーフスキンを植物染料にて鞣した柔らかく、そして深みある色が特徴のレザーを使用しています。対する右のグレンソンは肉厚で非常に丈夫な革を使用。

イタリアでは「オシャレは足元から」という言葉の通り、靴にはまず『恰好良さ』を求めます。発色や色の深み、光沢ある素材感など見た目にこだわる民族性ですね。あとラテン民族は「履き心地が最初から柔らかくてラク」な靴を好みます。カーフスキンを使い柔らかく鞣した色鮮やかな素材使いがイタリアらしさと言えます。
さらに柔らかくすぐに足に馴染むようにプレーントゥで余分なパーツは省き、軽量かつ軽快につくっているのが特徴ですね。



対するイギリスは「一足を手入れしながら一生履くこと」に誇りを持っています。つまりは「耐久性に富んでいること」が第一条件。そして雨天の多い天候条件から、必然的に雨に強い製法と革が求められます。よって革は丈夫で耐水性に富んだものが伝統です。
そのためキャップトゥタイプのストレートチップでブローイングありという堅牢性に強い造りになっているのです。このストレートチップのブローギングアリのスタイルもイギリスのブランドでは定番中の定番といえる型ですね。



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続きましては羽根部分。

左のブルーノマリ(イタリア)は外羽根式ではありますが、羽根はピタリとくっつく内羽根式風の造りで、シューレースの通し型も内羽根と同じにしています。歩行に適していながらも、ドレスアップにも使えるイメージで作成されたのがここから分かります。イタリアンシューズのほとんどはスーツなどドレスアップを意識したデザイン性を重視したものが多いのですが、この羽根の仕様は非常にそれが良くでている部分です。カジュアルとドレスアップ兼用のスタイルが非常にイタリアらしいです。



一方、右のグレンソン(イギリス)は内羽根式のブローギングアリのイギリススタイルの定番中の定番です。堅牢な造りと伝統を重んじるイギリス紳士スタイルのシューズですね。



紐にも面白い違いがでていますね。ブルーノマリは伸縮性ある太紐で動き易さを重要視したもので軽快。かたやグレンソンは蝋引きの細紐で耐水性・耐久性と品格を重んじたスタイルです。




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後ろから見るとよくわかりますが、レザーソールのカカトにも違いが色濃くでています。

右のブルーノマリはヒール3cmとメンズ靴としては高めの設定です。ここでイタリア靴らしいセクシーさを出していますね。
対するグレンソンはオーソドックスなレザーソールでヒールも一番定番の高さで非常に男性的です。




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製法もそれぞれの国を代表するものです。

左のグレンソンはグットイヤーウェルト製法のベンチメイド。この製法の特徴はやはり堅牢性。そしてソールの全交換が簡単に可能という、いかにも『リペア大国イギリス』らしい製法です。リペアしながら一生履き続けることにコダワリをもつイギリス紳士靴の定番製法ですね。そのグットイヤーの中でも『ベンチメイド』というのはイギリス特有の製法です。簡単にいうと通常は数人で分業で行う靴製作工程を一人の職人が行うというものです。最初から最後まで同じ職人が責任をもって、その名をかけて作るので、当然クオリティーは高くなるというものです。


対する右のブルーノマリはマッケイ製法の隠し縫いです。こちらもイタリアでは一番ポピュラーな製法です。マッケイ式の特徴は作業工程が簡略で、色んな複雑なアッパーデザインを作り易い製法であり、数回履いただけで足に革が馴染む製法です。パーツ数も少なく軽量なので履いていてラクです。この製法はソールのステッチ穴から水が浸入してくるという欠点を持ちますが、この『隠しマッケイ』はソール前部のステッチ穴を途中から塞いでその欠点を克服したものです。特殊な手作業のいる高度な細工のため、かなりの熟練職人しかできない技法でもあります。イタリアの高級ブランドが良く用いるイタリア伝統技法のひとつです。





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少し写真では分かりづらいかも知れませんが、履き口と内側に貼られた革にも大きな違いが出ています。


左のグレンソンはかなり肉厚なレザーを通常縫いした履き口で、内側はオイルドレザーを使用した丈夫さを第一に考えた造り。基本的に靴下着用で履くのが原則のお堅いイギリススタイルです。


右のブルーノマリは履き口にパイピングがなされており、くるぶしが当たっても痛みやザラツキのない工夫がされています。内側には最高品位の豚革が張られています。このどちらも『素足による革靴履き』が定番のイタリアンスタイルの定番です。素足で履いてもサラッとした履き心地で、足にストレスをかけないラテン民族特有の「ラクさ」へのコダワリが表れています。




さて、ザックリとですがイギリスとイタリアのスタイルの違い伝わったでしょうか?


民族性の違いによるファッションへの考え方や履き心地へのコダワリ、はたまた食文化の違いにより流通していた革質が違ったり、生活様式が違うなど、国による靴の違いは実はその国の歴史や文化に深く関係しています。

そういった各国の歴史や民族性を絡めながら靴を見ていくと「なるほどな~納得」となって非常に面白いですね。自分がどの国の様式が好きな人間かも把握した上で靴を選んでみると単なるファッションだけではない一生の相棒に出会うこともしばしば出てきますしね。笑

それにしてもやっぱり靴は面白いですね。いつまで経っても飽きません。笑




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最後に、ブランドロゴの刻印をご紹介。

ここだけはどちらも同じ金の刻印で、歴史とブランドのモノづくりへのプライドが伺えます。クラシックシューズ造りはまさに「職人芸」の世界なので、こういった部分にもコダワリがでますね。グレンソンのプライド120%の文章も、メイドインイタリーの後にボローニャと付け加える土地への愛も最高だと思います。



どちらもそれぞれの国を代表する最高品位のクラシックシューズです。ご自身の生活様式に応じてお好みでお選びくださいね!!!笑









さて、今夜はここまで。

以上、岸本がお送り致しました。
ありがとうございました。







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