『ユケテンのサンプルの中でも、かなりかなりのマニアック靴をご紹介』

ども、金曜日は靴のお話。岸本です。




新企画にかわった火曜日の靴ブログはいかがだったでしょうか?賛否両論とは思いますが、まだ始めたばかりで手探りなので、行き届かない点は多いとおもいますが、ご容赦ください。また、ご意見などはお気軽に店頭の岸本までお伝えくださいませ。



さてさて、火曜日がああいった形になりましたので、金曜日は いままで以上に、「靴自体の歴史や製法、素材などのマニアックな部分」 に切れ込んでいく内容にして行こうかなと思っております。


なかなか本には載っていないような、靴バイヤーや、靴の修理屋、靴の医学研究所で体験研修生、はたまた木型職人に短期間で弟子入りしたり、革工場に見学いって職人さんに聞いたことなどなど、靴好きすぎた岸本ならではの体験談からの 「生きた情報」「おもしろ裏話」 「歴史的背景や使用されるシーン」 など、靴の本当の造られた意味などもひも解いていけたらと思いますので、宜しくお願い致します。





それでは、新入荷した靴の中から、岸本が一番マニアックで、これは面白いな。と思う靴を今夜は一足ご紹介します。







その靴とはこちら。


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「ユケテンのギリーシューズ原型モチーフデッキソールサンダル」 です。


もう名前の時点でマニアックっぷりを発揮しちゃってますよね(笑)

まずこの靴を語る上で、これを見た瞬間に岸本は 「おお~!ケルトギリーのしかも原型きた~!!」 ってテンションあがったこと。昔岸本は靴が好きすぎてむしろ履くよりも博物館的にサンプルとしてもっときたい、構造や素材を知りたい…という学者のような靴の買い方をしていたんです。なのでとりあえず靴の歴史の本に載っている形は全部制覇するんや~!!と国内外問わず、新品からアンティークショップまで靴という靴は全部見て回る勢いだったんです。それで珍しいものはもう価格関係なく買う!!!そのために深夜のコンビニバイトも靴屋と併用してやってたんです。

話しがそれましたが、本来ギリーシューズっていわれたらこれではなく、もう少し革靴よりのものを想像しますよね。それもある説では正しいんです。その形はギリーの根源の一説の 「使用人が庭の沼地などで作業する際に履く靴であったために乾きやすいようにタンをとった革靴をつくったのが最初」 っていうヤツ。これももちろん間違えではありません。これと別というか更に前というかもう一つ「ケルト民族が履いていた民族靴が原型」案。じつはこの普通の資料ではこのケルト靴ももうすでに革靴型に足首に紐まいたデザインのものになっているんですが、さらにマニアックな本によるとケルト民族の祖先が履いていた形がさらにある。はい。もうお分かりかと思いますが、それがこれなんです。(笑) もともと沼地の多い土地で生活していた民族が足がぬれても乾きやすいサンダルに近い形のこの形に革底をつけたものそこから近代になるとタイヤを再利用したソールにかわっていく…。

とまあ細かいことは置いといて、これは実はギリーの歴史をたどりにたどっていくと行き着く祖なんです。

実際にロンドンのアンティーク専門の有名なショップ(名前は忘れてしまいました)で、ぼくもこの原型靴をたぶんバイヤー?オーナーぽいおじ様からそういう説明うけて買ったんですもん。その本もって指でさしてつたない英語で説明しながら。



とそんな誰がそんなん気が付くねん!!な形をベースに作られた靴がこれですから、ユケテンのデザイナーは相当の靴マニアでおそらくこの辺のサンプルも大量にもってると推測できます。もしかしたら同じ本も持ってるかも…。(笑)





さてさて、そんなギリーの原型のさらに原型と呼べるマニアックな靴を詳しく見ていきましょう。



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まず岸本が舌を巻いたのがこの木型、というかロングノーズの形。普通のユケテンと比較してかなり細長くみえますよね。これも実はこれがケルト靴の原型だという証明なんです。

岸本が昔ロンドンでかったケルト原型もこれと全くいっしょのロングノーズだったんです。そして足の小さい岸本はその靴では先がめっちゃ余っていた。「大きすぎる?」 と聞いたら 「これでいいんだ。この靴はサイズフリーなんだ」 「だから先まで紐があって調整できるんだよ」 と。つまりは大きい足のひとも小さい人も同じようなサイズを履いていたってことなんです、だから必要以上に長細いんです。あとで別の資料を図書館で調べたら、装飾の違いわあれどどれも長細い。

どちらかというとネイティブアメリカンのモカシンに近いようなサイズはあってないような、あとで革が伸びて自分に合うよっていう感じなんです。


その原型の木型を忠実に新品で再現している点に僕は感心して 「マニアックやな~誰がわかってくれるの?」 って思わず笑ってしまうのです。



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一番前から紐を通した忠実な形。コロッセオのときの剣闘士の靴とかもこれに近いんで、靴の源流はこういうサンダルタイプとも言えますね

一枚革の肉厚なレザーを使用。この辺も忠実。というか元々モカシン系アメリカ靴をつくるユケテンなんで、ここは共通した部分って感じですね。

オイルを塗りこんでいくと耐水性をどんどん足せる革なので雨もOKなのがいいですね!!!




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超肉厚レザーの一枚革のつくるラフ感は独特のあたたかみある雰囲気をコーディネートに与えてくれます。

ボロボロに経年変化しても恰好よく履ける革なので、気を使わないところがエフォートレスともいえます。





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ユケテンの大切にしている 「アメリカらしさ」 をここに入れてきました。元のケルトギリーはここには市革がついていてどちらかというと革靴に近いのですが、ここにネイティブアメリカンモカシンのモカ縫いを入れてきて、「ケルトとアメリカンの民族コラボ」の完成です。はっきりいって、たぶんこんな靴いままで作られてないと思います。だってしっかりとどっちの歴史も踏まえた上で作っているので、かなりレベル高い融合なんですから。変わったことしたとは違う王道同士の基本を守った造りだから、もう文句ないです。

ただこれも 「誰がわかるの?」 ってコダワリです。

製作コストをわざわざ上げて、人にはわからんコダワリを入れてくる…。 デザイナーがつくりたいものを100%つくったタイプのサンプルですねこれは。

それだけにお蔵入りして市販化されなかった可能性大だと思います(笑)

(岸本の推測ではおそらく市販されていません。)






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そしてもうひとつ岸本の絶賛ポイントがこれ。ユケテンの最新型のデッキシューズに搭載されているかなりのクッション性と屈伸性に富んだソール。このソールは本当に返りがいいので甲部分の屈伸運動がラクで、快適です。あと溝がないのに水の上で滑らない、素材自体が滑らない機構になっています。この辺が最新なんですよね。今のユケテンは。だから使っててストレスがないんです。それが2000年代のファッション傾向の一つと岸本は捉えています。





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サンプルならではの長すぎる紐(笑い)。購入後に自分の好みの長さにハサミでカットしてください。(笑)






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こんな100年以上前の形の靴が新品状態でかえることも非常に価値があると岸本は思います。

実際の原型の靴を集めていた経験からすると大体がボロボロ、もしくは使うとすぐに破損してしまう可能性がある劣化状態がほとんどです。だからたまに履いて普段は眺めて満足する…。博物館状態になっちゃいます。昔の岸本はそれで満足でしたが、いまの考え方は 「靴は快適に履いてナンボ!!!」 なので、こんな希少な歴史的な靴を実用で履ける楽しさは他の量産型にはない価値があります。


これはいいですね。


トレンドとか関係なく、個性がありながら、しっかりと基礎と歴史がある靴…。マニアもビックリのアイディアと実用面の楽さの融合…。




もうなにもいうことございません。


サイズはある程度の方に対応できる特殊なタイプなので、気になる方はぜひ!!!









さて、今夜はここまで。

以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。













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