『MARNIに変わりまして、ユケテンの希少シューズのご紹介。』

ども、火曜日は靴のお話。岸本です。



実は、本日ご紹介予定だったMARNIの極上靴が入荷直後に売れてしまいました。(楽しみに待っていた方もうしわけありません)


その代打といってはなんですが、実はひとつ前の靴の大量入荷の際に、岸本的にどうしてもこのブログで書きたい靴がありました。ところが、今回のマルニ同様にあまりにも好評すぎて、ブログを書く前に6足全部完売してしまったのです。

「ぜったい見つからない絶品靴やのに、詳しくちゃんと紹介できなかった~~~~!!!」

という後悔の念がかなりあったのですが、なんと2足だけですが、今回の買い付けで見つかったのです!!!


なので


「今回こそは売れてしまう前に詳しく書くぞ!!!!」


ということで、本日はその 「新品、ユーズド問わず、いままでに見たことのない靴」をご紹介したいと思います。



それではその絶品希少シューズとはこちら。




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「ユケテンのエラタイプ、イタリアンキャンバス風スニーカー」 です。


「え?別に普通やん。どこにでもあるスニーカーちゃうの?」 と思われた方も多いのではないでしょうか。しかしながら、やはりそこはいまやマニアック靴を製造させたら右にでるものはいないブランドのユケテンらしく、長らく靴を見続けてきた岸本も見たことのない仕様にしあがったマニアック中のマニアック靴なのです。

そもそもこれ自体が「サンプル商品」。つまりは展示会などでプロバイヤーが見てオーダーをするために作られたものであり、デザイナーが 「こんな靴を作ってみたい!!!こんな靴を世に送り出したい!!」 という純度の高いモデルが多いものなのです。岸本の過去の靴バイヤー経験からすると、サンプルにも色々あって、「商業的、売れ筋サンプル」と「デザイナーのこだわりが出まくりサンプル」に主に分けられます。もちろん商売なので、一般的にブレイクしてもらわないと困るのですが、大半がそういったモデルの中に、デザイナーが再三度外視で、どうしても作ってみたい…。もう売れても売れなくってもいい…(笑)。っていうモデルが数点だけあったりするんです。そしてそういったモデルは中々コストもかかりマニアックすぎてサンプルどまりでオーダーつかず、お蔵入りすることが多い…。 プロ目線で素晴らしい靴なのに世に出ていかない…。そういう傾向が強いのです。



そして今回ご紹介のサンプルスニーカーは正にそれです。


それではその中々一般の方には分かってもらい辛い、プロ目線すぎるコダワリをご紹介して参りましょう。




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なんといってもこのスニーカーのキモというか一番のコダワリ部分はこの 「一見キャンバスに見える生地」です。

ユケテンの革靴のほとんどはメキシコ生産です。そして10万円を超えるハイエンドのイタリアメイドシリーズも最近はお目見えしています。6万円代の革靴ですらメキシコ生産なのですが、このスニーカーはなんとイタリアメイドなんです。しかもハンドメイド。その理由がこの生地にあると岸本は思います。この生地はベネツィア地方の100年以上歴史のあるワークパンツなど作っているメーカーがパンツに使用したりするイタリア伝統の織物で、いわば「いまだに昔の織り方で織られている新品で買えるビンテージ生地」なんです。元はヴェネツィア地方の船頭さんが履いていたパンツに使用されていた織物で、ベネツィア地方の特産生地なんです。

この生地は非常に肉厚で、丈夫。そして独特の上品な雰囲気があります。岸本もヴァレナというベネツィアブランドのこの生地のパンツを持っていますが、経年変化してもかなりの風合いと柔らかさが出て素晴らしい生地です。


岸本は新品バイヤー時代はイタリアに一番多く行っていたのですが、その中でもこの生地が靴に使われているのは見たことがありません。


そして、さらに驚いたのは、この色では綺麗に染まり過ぎて分かりづらいのですが、このベネツィア生地に 「トスカーナ地方の手染め」を施している点です。先に入っていた6足はこの染め方特有のムラ感が出ておりました。主にフィレンツェ地方のニットやシャツにこの手染めを施したものをよくイタリアの展示会で見かけましたが、無名のブランドでも5、6万円、有名になると8万円以上というかなりの高値のつく伝統工芸なのです。

ベネツィアの生地に、このトスカーナ染めを合わせてつくった特殊生地…。

これが、スニーカーに使われている…。


さらに珍しいのはその形がヴァンズのエラ型だということ。


アメリカ発祥のカジュアルスニーカーにイタリアの伝統工芸素材を合わせたモデル…。

これがこのスニーカーの全貌です。



最近のユケテンを岸本が大好きなのはこの 「ヨーロッパにもアメリカにも無かった靴」 を作ってくることなんです。

でもあくまでもアメリカのアイデンティティーは守ってくる。お洒落になりすぎないお洒落。って感じでしょうか。


とにかくいままで見たことない靴を作ってくれる確率が高く、しかも製法や革もクオリテイーが高い!!!

これはもう言うことナシなんです。






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岸本が地味に感動したのはその靴紐の結び方。この結び方は 「オーバーラップ」 といわれるスニーカーやアウトドア系の靴によく使われる緩みにくい結び方なのです。そしてこのオーバーラップとアンダーラップの2種の結び方がエラの歴史上でも正しい結び方なんです。

よくヨーロッパブランドがこのエラに似たスニーカーを作ってきますが、構造上は内羽根式デザインとなっているので「シングル」というドレスシューズに使う結びをしていることがほとんどなんです。エラは元々サドルシューズをイメージして作られたコンビカラ―シューズだったので、そのために内羽根になっているのですが、当初からスニーカーとしてガンガンに履くためにオーバーラップでクロスして足にフィットさせるデザインでした。羽根と羽根の間も1cmくらい空くデザインなのです。ヨーロッパブランドがこれを真似ても、内羽根式は羽根がピッタリくっつのが正しい…という歴史への知識のためかシングルになっているんです。

でもそれはドレスアップ系のイメージで、エラのイメージとは違う…。  と岸本は思ってしまうワケです。



ところがそこはさすがはアメリカの文化や歴史を大事にするユケテン。

しっかりとエラとしてエントリーしてくれてるところに120点をあげたいですね。エラなのにイタリアの伝統素材と職人のハンドメイド技術を導入したまったく今まで無かった靴。これは靴マニアを唸らせるコダワリです。


そして紐にここんちらしいレザーの極太紐使用。もうなにもいうことございません。





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内側素材に肉厚で丈夫、それでいてナメしでかなり柔らかく仕上げた極上イタリアンレザー使用。ロゴ刻印下にも 「made by leather artisans in italy」 の文字が。

最高のイタリアの伝統工芸で作られていることの証明ですね。



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そしてもう一つの岸本絶賛ポイントがこれ!!! 全面にレザーパイピングが施されております!!! しかもただ丸く細くパイピングするのではなく太く、そして平坦に形づくられた極上のパイピング技術!!!これは熟練職人の成せる業ですね。こんな太いパイピングはイタリア靴では見たことがないので、おそらくデザイナーもここには相当こだわったと思われます。写真では分かりづらいので、ぜひとも店頭で見てほしい点です。本当に凄いです。これによって素足ではいてもくるぶしなども全く痛みません。



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そして素晴らしいのがインソール。見た目ではレザーでクラシック感満載ですが、最新の樹脂素材を使ったインソールにレザーを貼りつけるコダワリ。特にカカト裏のクッションを柔らかくつくってあるインソールなので長時間の歩行や立ち仕事でも疲れません。






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アウトソールの造りも完璧!!! デッキシューズに使われるゴム製のソールで雰囲気もしっかりとアメリカンに仕上げています。グリップ力もかなり実用的なアウトソールで、濡れた路面もOK!!!




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ハンドステッチのホワイトがブルーに映えます。マリーンスタイルのヨーロッパの伝統的な夏靴仕様にしあがっていて、ハンドメイドの温かみもある…。もう完璧すぎる…。




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トドメは後ろ姿。市革にはパイピングと同じシボレザーのホワイト使用で雰囲気満点!!!ロゴの大きさや入れ方も◎!!!アウトソールの縫い糸もハンドステッチで雰囲気満点!!! これはセレブ層も意識したバックスタイルですね。







とまあ、こんなあまりにもマニアック過ぎるコダワリ満載のスニーカーなんですが、正直つくるのにどのくらいのコストがかかるのか想像もつきません。生地の生産の手間…パイピングの工法のむずかしさ…インソール、アウトソールのコスト…考えただけでも恐ろしい価格設定になりそうです。



以上のことから推測するに、この靴はおそらく市販されなかったのではと思います。


だって、見た目キャンバススニーカーのエラなのに10万近くするとか絶対に一般にはウケませんから、バイヤーもいいと思ってもオーダー付けれないと思います。(笑)


こういう店頭ではお見かけできない靴がサンプルでは出てくるので、とても面白い。というかサイズ合う方には絶対オススメの靴なのであります!!!





今後、こんなキャンバス?スニーカーは探しても恐らくでてはこないでしょうね。


靴好きなら、ぜったい持っておきたい靴だと思います。












さて、今夜はここまで。


以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。












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