『ユケテンの“イタリアンクラシコ”ウイングチップスリッポン』
ども、金曜日は靴のお話。岸本です。
今夜は岸本自身も最近ドップリはまっている靴ブランドから極上の一足をご紹介したいと思います。
今夜ご紹介の靴も中々にマニアックで、そうそう見かける靴ではございません。こういったヨーロッパでもない、アメリカでもない、いままでに無かった靴を作ってくるブランドなので、靴大好き岸本と致しましては、放ってはおけない大注目ブランドなのであります。
それでは早速そのマニアックぶりを見て参りましょう!!
今夜ご紹介するマニアックシューズはこちら。



『ユケテンのイタリアンクラシコスタイル、ウインブチップスリッポン』です。
(ここで全くの余談ですが、月曜日のサービスショットでユケテンを履きながらユケテンを手にもって見ている写真はこのユケテンのことをどうご紹介しようかな~と考え中の写真でございました。(笑) それではごゆっくりご覧ください。)
一見すると、割と見かけるウインブチップのスリッポンに見えると思いますが、実は中々ありそでない靴なんですよコレが。
何がマニアックかといえば、簡単にいうと、「アメリカのワークアウトドアの素材&製法で、イタリアの伝統的なデザインの靴を作っている」ということ。
元々、スリッポンタイプで、ウインブチップ、しかもこのアンティークブラウンという色の合わせ方はイタリアンブランドが素足履き用で作ってきた歴史のある形です。
軽快なイメージを与え、スタイリッシュでセクシーなイメージを漂わせる非常にイタリア人に好まれる主張の強い靴ともいえますね。イタリアではこのトーンの明るいブラウンはかなり人気があって、薄い色のボトムと合わせて素足で履いているのをイタリア買い付けの際に良く見かけたものです。
基本的には素足履きを想定した形のためカーフの柔らかい素材で出来ていることがほとんどのタイプの靴です。
さて、そんなイタリア的スタイリッシュシューズをユケテンというブランドが手掛けると…

こういった肉厚レザーを使った重厚な仕上がりになります。スタイリッシュな色とデザインチョイスなのにイギリス系のアウトドアブーツなどにも用いられるようなレザーを使ったバランスが、男っぽさと綺麗さが同居したなんとも言えないバランスを生んでおります。
このバランスは中々見かけることのない、ここ最近のユケテンでしか見かけないようなマニアックな部分です。

そして、マニアックなのはこの製法。当ブログでは再三話してきた最近のユケテンが気に入って良く使っている製法で、ブラックラピッド製法のコバ縫いの糸を白くしてさらに遠目から見たときに白のステッチに途切れがなく、一直線に見えるようにコバに手作業で溝をつくる特殊な工法。
これにより、マリーンシューズに見られるような白ステッチ特有のスッキリとした抜け感がでます。
これをわざわざブラウンやカーキなどのラフレザーに合わせて使って、アースカラーの肉厚レザーシューズにありがちな野暮ったくなることを防いでいるのです。
この手法もメンズレザーシューズの中ではほぼ見かけないかなりマニアックな技法といえます。
ウインブチップスリッポンをブラックラピッド製法で作ることも非常に稀で、コバの張った感じが男性的なのに、ウインブチップスリッポンの色気があるという絶妙なバランスに仕上がった靴ですね。


そして後ろや横からも見られることを意識した細部デザイン。これはヨーロッパ進出をしてからのユケテンに見られるデザイン。ヨーロッパセレブ層をターゲットにしていることがこのデザインから読み解けますね。とても美しいパーフォレーション(穴飾り)とピンキング(ギザギザの切り口)が全面に施された贅沢仕様です。
サンプル商品なので、デザイナー本人によるチェックの元、最高の職人が手がけており、クオリティーの高さは折り紙つき。最高品位の靴を買えるのがサンプル品の利点。

内側の造り方もアメリカのラフなレザー使い。本来、このイタリアンデザインでは絶対にこの仕様にはなりません!頑なにアメリカンアイデンティティはしっかりと守ってくる点もユケテンらしさですね。独特のラフとエレガントの混ざり合った感じに仕上がっているのがここんちらしさです。

ソールの仕様はイタリアンに寄せていますね。カカトのナナメカットや角の削り方などにそれが表れています。光沢感ある非常に良質なレザーソールでエレガントな仕上がりです。
とまあ、色々と書いて参りましたが、簡単にいうと
「アメリカのラフさを持ちつつ、イタリアンクラシコのデザインで仕上げられたラフにもスタイリッシュにも履ける独自バランスの靴」
ってことですね。
そもそも、以前のユケテンはアメリカンカジュアル系の靴しか作っていなかったので、岸本的にはそんなに魅力は感じていなかったんです。それが2年前に僕も大好きなフランスのエシュンというブランドとコラボレーションしてから、ヨーロッパ的要素を混ぜ始めました。しかもあくまでもアメリカを軸におきつつヨーロッパ各地の要素をいれてくる手法は、いままでの靴ブランドにはない位置づけで、靴好き岸本からすると本当に 「これはいままで無かったわ」 と舌を巻くような靴が多くなったので、いまのユケテンは大好きなんです。
サンプル商品で既製品とは一味ちがうっていうのも大きいですね。
新品の靴バイヤー時代に経験しましたが、サンプルはとにかくデザイナー本人がやりたかったことをやっていて、かなり玄人なデザインアイディアのものが多く、しかも最高の職人によって作られており、クオリティーも抜群!!!そして、さらに余りにもコダワリが強すぎて、コストがかかり過ぎていたり、デザインがマニアックすぎて一般ウケしないなどの理由から市販化されずにお蔵入りしていることも多く、最高品位の商品がこの世でひとつしかない!!っていうことになってる事も多いんです!!
靴好きからしたら、たまらない一足と呼べるものがサンプルには多いです。
今回ご紹介の一足も結構なマニアックぶりで、靴に精通している人間にしか分かりづらいディテールをもった靴なので、市販化されてない可能性大だと岸本は推測します。
結構なレアものですし、本当に中々ないコダワリのバランスの靴なので、サイズ合う方、靴が好きすぎる方(笑)にオススメです!!
それでは今夜はここまで。
以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。
お問い合わせはお気軽にどうぞ
お問い合わせ先
【 TAU 】
06-6225-7460
今夜は岸本自身も最近ドップリはまっている靴ブランドから極上の一足をご紹介したいと思います。
今夜ご紹介の靴も中々にマニアックで、そうそう見かける靴ではございません。こういったヨーロッパでもない、アメリカでもない、いままでに無かった靴を作ってくるブランドなので、靴大好き岸本と致しましては、放ってはおけない大注目ブランドなのであります。
それでは早速そのマニアックぶりを見て参りましょう!!
今夜ご紹介するマニアックシューズはこちら。



『ユケテンのイタリアンクラシコスタイル、ウインブチップスリッポン』です。
(ここで全くの余談ですが、月曜日のサービスショットでユケテンを履きながらユケテンを手にもって見ている写真はこのユケテンのことをどうご紹介しようかな~と考え中の写真でございました。(笑) それではごゆっくりご覧ください。)
一見すると、割と見かけるウインブチップのスリッポンに見えると思いますが、実は中々ありそでない靴なんですよコレが。
何がマニアックかといえば、簡単にいうと、「アメリカのワークアウトドアの素材&製法で、イタリアの伝統的なデザインの靴を作っている」ということ。
元々、スリッポンタイプで、ウインブチップ、しかもこのアンティークブラウンという色の合わせ方はイタリアンブランドが素足履き用で作ってきた歴史のある形です。
軽快なイメージを与え、スタイリッシュでセクシーなイメージを漂わせる非常にイタリア人に好まれる主張の強い靴ともいえますね。イタリアではこのトーンの明るいブラウンはかなり人気があって、薄い色のボトムと合わせて素足で履いているのをイタリア買い付けの際に良く見かけたものです。
基本的には素足履きを想定した形のためカーフの柔らかい素材で出来ていることがほとんどのタイプの靴です。
さて、そんなイタリア的スタイリッシュシューズをユケテンというブランドが手掛けると…

こういった肉厚レザーを使った重厚な仕上がりになります。スタイリッシュな色とデザインチョイスなのにイギリス系のアウトドアブーツなどにも用いられるようなレザーを使ったバランスが、男っぽさと綺麗さが同居したなんとも言えないバランスを生んでおります。
このバランスは中々見かけることのない、ここ最近のユケテンでしか見かけないようなマニアックな部分です。

そして、マニアックなのはこの製法。当ブログでは再三話してきた最近のユケテンが気に入って良く使っている製法で、ブラックラピッド製法のコバ縫いの糸を白くしてさらに遠目から見たときに白のステッチに途切れがなく、一直線に見えるようにコバに手作業で溝をつくる特殊な工法。
これにより、マリーンシューズに見られるような白ステッチ特有のスッキリとした抜け感がでます。
これをわざわざブラウンやカーキなどのラフレザーに合わせて使って、アースカラーの肉厚レザーシューズにありがちな野暮ったくなることを防いでいるのです。
この手法もメンズレザーシューズの中ではほぼ見かけないかなりマニアックな技法といえます。
ウインブチップスリッポンをブラックラピッド製法で作ることも非常に稀で、コバの張った感じが男性的なのに、ウインブチップスリッポンの色気があるという絶妙なバランスに仕上がった靴ですね。


そして後ろや横からも見られることを意識した細部デザイン。これはヨーロッパ進出をしてからのユケテンに見られるデザイン。ヨーロッパセレブ層をターゲットにしていることがこのデザインから読み解けますね。とても美しいパーフォレーション(穴飾り)とピンキング(ギザギザの切り口)が全面に施された贅沢仕様です。
サンプル商品なので、デザイナー本人によるチェックの元、最高の職人が手がけており、クオリティーの高さは折り紙つき。最高品位の靴を買えるのがサンプル品の利点。

内側の造り方もアメリカのラフなレザー使い。本来、このイタリアンデザインでは絶対にこの仕様にはなりません!頑なにアメリカンアイデンティティはしっかりと守ってくる点もユケテンらしさですね。独特のラフとエレガントの混ざり合った感じに仕上がっているのがここんちらしさです。

ソールの仕様はイタリアンに寄せていますね。カカトのナナメカットや角の削り方などにそれが表れています。光沢感ある非常に良質なレザーソールでエレガントな仕上がりです。
とまあ、色々と書いて参りましたが、簡単にいうと
「アメリカのラフさを持ちつつ、イタリアンクラシコのデザインで仕上げられたラフにもスタイリッシュにも履ける独自バランスの靴」
ってことですね。
そもそも、以前のユケテンはアメリカンカジュアル系の靴しか作っていなかったので、岸本的にはそんなに魅力は感じていなかったんです。それが2年前に僕も大好きなフランスのエシュンというブランドとコラボレーションしてから、ヨーロッパ的要素を混ぜ始めました。しかもあくまでもアメリカを軸におきつつヨーロッパ各地の要素をいれてくる手法は、いままでの靴ブランドにはない位置づけで、靴好き岸本からすると本当に 「これはいままで無かったわ」 と舌を巻くような靴が多くなったので、いまのユケテンは大好きなんです。
サンプル商品で既製品とは一味ちがうっていうのも大きいですね。
新品の靴バイヤー時代に経験しましたが、サンプルはとにかくデザイナー本人がやりたかったことをやっていて、かなり玄人なデザインアイディアのものが多く、しかも最高の職人によって作られており、クオリティーも抜群!!!そして、さらに余りにもコダワリが強すぎて、コストがかかり過ぎていたり、デザインがマニアックすぎて一般ウケしないなどの理由から市販化されずにお蔵入りしていることも多く、最高品位の商品がこの世でひとつしかない!!っていうことになってる事も多いんです!!
靴好きからしたら、たまらない一足と呼べるものがサンプルには多いです。
今回ご紹介の一足も結構なマニアックぶりで、靴に精通している人間にしか分かりづらいディテールをもった靴なので、市販化されてない可能性大だと岸本は推測します。
結構なレアものですし、本当に中々ないコダワリのバランスの靴なので、サイズ合う方、靴が好きすぎる方(笑)にオススメです!!
それでは今夜はここまで。
以上、岸本がお送り致しました。
ご清聴ありがとうございました。
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【 TAU 】
06-6225-7460
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