Yves Saint-Laurent のスエードタッセルモカシンブーツ

まさかの靴ブログの3連投。岸本です。
毎回新入荷後はそうなのですが、多数のお客様のご来店や入荷後のバタバタで2週間ほどまともにブログを書けずにいて、落ち着いて書けるようになった時には靴ブログでぜひとも紹介したかった靴がかなり売れてしまっているという現象?が起こります。
今回こそは「絶対にいろいろな方に見てもらいたい極上靴」を売れる前にアップしてみせる!!!と意気込んでの今夜のブログとあいなりました。
そんな情熱をこめた今夜の一足はこちら。


「イヴ・サンローランのスエードタッセルモカシンブーツ」です。
昨夜にブログで紹介したセルジオ・ロッシと最後までどっちを先にUPするか迷いに迷った絶品です。
サンローランの靴に関しては今まで何度か当ブログで詳しく書いて来たので、あえてまだ詳しく書いていなかったセルジオ・ロッシを先にあげましたが、以前に書いたことがなければこちらが先になっていた可能性が高かった。そんな靴です。(笑)
ブランドについては以前のブログを見ていただくとして、このブーツの特徴のお話です。




やはり一番の特徴は「ネイティブアメリカン風のディテール」でしょう。
まずタイトルにある通り「モカシン縫い製法」を使用したこのブーツ。素材もスエードの茶系。そしてタッセル飾り。細部に見え隠れするレザー紐…。
これは正にネイティブアメリカンのモカシンのディテールをしているのです。
最近有名になったモカシンブランド「MINNETONKA(ミネトンカ)風」とでも言えば分かりやすいでしょうか?
ミネトンカも元々アメリカの先住民がつくっていたモカシンでした。モカシン縫いには大きく分けるとこの「ネイティブ風」とGUCCIなどに多い「ローファーモカシン」の2つに分かれます。
ネイティブ風はカジュアルでアウトドア色が強く、ローファー系はトラッドイメージになります。
ここで言いたいのは、今回の「ネイティブ風モカシン」を作ったのが、かのフランスモードを代表する「イヴ・サンローラン」であると言うこと。ここが重要なんです。
本来フランス人デザイナーはアメリカンモチーフをあまり好みません。というか恐らくあまり良く思っていない節があります。(あくまでフランス人と話したときの個人的見解ですが…)よって、アメリカンナイズドされたデザインはフランスのブランドではほとんど見かけない訳です。
そんな中、イタリアの最高級レザーを使用して、最高の職人の手縫いによる「欧米折衷」が行われているのが、この靴の最大の醍醐味なのであります!!!
アメリカのモカシンではこんな最上級レザー使いませんし、ヨーロッパではこんなネイティブデザインは稀で、本当に珍しい、それでいて素晴らしくバランスの取れた奇跡的なブーツ…。それがこやつです。
あまりに熱弁をふるい過ぎてやや引いている方もいるかもしれませんが、本当にこれヤバいんですよ!!
すみません…。少しクールダウンしまして、ディテール紹介。
とにかく、タッセル飾りにしろ、モカシンの紐を通すアイレット(穴)にしろ、サンローランの最高級素材が爆発!!! 縫いの仕上げもモチロン細かすぎるくらい細かく、ミネトンカなどの本気ネイティブにはない上品さがでています。最上級のスエードを使用しているのも◎です。

ヒールのデザインもオリジナリティーある四角形で、足を綺麗にみせつつ主張もしっかりしてます。この辺はさすがはサンローランって感じ。
ソールの素材もレザーソールではなく樹脂ソールでコマンドソール風。歩きやすいアウトドアをイメージした造りが、ネイティブモカシンのデザインと絶妙にマッチ。ただデザインしただけでなく、靴のルーツを考えた深い精神性を感じる部分ですね。
そんなにネイティブ感ある作品が「ハイヒール」である点もポイント高いですね。すべてにおいて「なかなか無い靴」に仕上がっています。


内側の素材は最高級カーフとハイブランドの十八番。 履き心地はハイブランド、見た目はカジュアル…。
こんなバランスの靴、ほんと中々無いんですよ…。靴好きとしてサンプルとして欲しいくらいです。
そして、昨夜のセルジオ・ロッシ同様にこれまた新品状態(未使用)なのであります。
もう何も言うことはないでしょう。(笑)
Yves Saint-Laurent のスエードタッセルモカシンブーツ
SIZE : 37
PRICE : ¥42,000-
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